2020 Fiscal Year Research-status Report
日本仏教教育の戦前と戦後の連続性と非連続性―宗教教育の公共性に向けて―
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17K04587
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
川村 覚昭 佛教大学, 公私立大学の部局等, 非常勤講師 (90113050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹田 博通 東北大学, 教育学研究科, 名誉教授 (80154011)
小池 孝範 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (80550889)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 浄土真宗 / 臨済宗 / 曹洞宗 / 仏教教育の戦前と戦後 / 宗教教育 / 公共性 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は、研究期間延長が認められた年度であり、収集した膨大な資料の読み合わせと研究発表、さらに研究報告書作成のために努力する計画であったが、想いもよらないコロナウイルスの世界的蔓延によって研究と教育の事態が一変し、思うように計画を進めることができなかった。このため再延長を申請し、承認された。ただ、こうした事態にあっても研究を継続的に行うことは研究者の矜持として維持してきた。 年度当初に発出された緊急事態宣言によって移動の自由が制限され、教育においても今まで経験したことのないリモートが採用されたために、前期は様々な混乱から研究ができなかった。研究が軌道に乗り出したのは8月以降であり、後期を迎えて研究会ができるようになった。しかし、従来していた対面でのそれは色々な制約からできず、ズームを使ったネットでのそれであった。 ズームでの研究会は後期から本格的に始めることにしたが、その準備として7月1日午後8時から最初の研究会を開催した。そして9月から研究会を実動させた。それは、以下のように行った。第2回9月19日午後8時、第3回10月17日午後8時、第4回11月30日午後8時、第5回12月14日午後8時、第6回令和3年2月6日午後7時、第7回3月27日午後7時の合計6回の研究会を行い、川村が浄土真宗関係、笹田が臨済宗関係、小池が曹洞宗関係、の仏教教育について明治から現代までの連続性と非連続性に関して発表し、研究報告書作成に向けてほぼ見通しをつけ、原稿もほぼ出来上がるところまできた。しかし、コロナ禍による種々の制約のため完成稿を出すまでにはいたらなかった。 今回も研究について再延長が認められたことから、令和3年度はさらに研究を深化させ研究報告書の完成稿作成に向けて努力する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和2年度の後半から研究を進めることができる状況に入り、研究課題である戦前と戦後の仏教教育の現実を見通すことができ、宗教教育の公共性を構想する基礎ができつつある。それを歴史的資料からいかに客観的に構造化できるか、検討している。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍のために対面研究はこれからも可能でないと思われるので、ズームによる研究会をもち、研究課題に向けた研究の深化を図る。
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Causes of Carryover |
研究期間再延長のため研究報告書を次年度に作成することになったことからその費用が繰り越しとなった。
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