2021 Fiscal Year Research-status Report
Possibility and problem of " interactive practice" in active learning of the junior high school
Project/Area Number |
17K04589
|
Research Institution | Shitennoji University |
Principal Investigator |
山田 綾 四天王寺大学, 教育学部, 教授 (50174701)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瓦林 亜希子 都留文科大学, 教養学部, 准教授 (10780249)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | フレネ教育 / ビヤンヴェイヤンス / 社会に開かれた教育課程 / 生活教育 / 対話的実践 / 主体と共同推敲 / カリキュラム・マネジメント / 問題解決的学習過程 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度,フランスのフレネ中等教育実験クラスを訪問追加調査に加えて,戦後初期より生活教育実践を継続してきた愛知教育大学附属岡崎中学校や学校法人きのくに子どもの村学園の訪問調査を実施予定であったが,新型コロナ・ウィルスの感染状況により訪問調査を断念した。なお,3月に愛知教育大学附属岡崎中学校では延期された公開授業研究会が実施されたため,訪問し授業を記録した。注目すべきは,この中学校では,生徒一人一台端末が実施された昨年度当初は,授業支援ソフトを用いた授業も実施されたようだが,落ち着くにつれ,従来通り対面授業で対話・話合いで進む授業が実施されたことである。3月の公開授業において,端末は,教えの道具ではなく,あくまで生徒が探究や表現,対話・討論を促進するための資料・実験動画と自分たちの見解を提示するための道具として用いられていた点は重要である。 同様にフランス・ヴァンスにあるフレネ小学校でも,学校には以前よりPCが導入されていたが,新型コロナ・ウィルス感染拡大により,端末を用いたリモート授業が促進された事実はないようである(2月19日フレネ大会におけるフランス・ヴァンスのフレネ小学校低学年クラス担任兼校長AURELIA LEVET氏の講演より)。フランスでは2ヶ月間のロックダウンを余儀なくされたが,その間もリモートが行われることはなく、その後も活動制限による,対話や関わり活動の減少による子どもたちへの影響が懸念されており,どのように対面での子どもたちの対話や関わり活動を充実させていくかが課題としてあげられていた。 コロナ禍による学校活動の制限の影響は日本でも心配されるところであるが,日本の学校では、昨年度「一人一台端末」が実現され、端末を使った授業が求められている学校や地域もあるなかで、ITC教育の充実が叫ばれるなかで,「対話」のあり方とその意味を検討していく必要がある。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ・ウィルスの感染拡大のため、学校への訪問調査ができない状況にあり、研究を中断せざるをえなかったためである。
|
Strategy for Future Research Activity |
可能な範囲で、学校訪問調査を行う、あるいはZoomなどによるインタビュー調査を行い、研究をまとめていく予定である。
|
Causes of Carryover |
2021年度は新型コロナ・ウイルスの感染拡大により予定していた学校訪問調査が実施できなかった。 2022年度は、可能な範囲で、学校訪問調査を行う予定である。
|
Research Products
(1 results)