2023 Fiscal Year Annual Research Report
Possibility and problem of " interactive practice" in active learning of the junior high school
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17K04589
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Research Institution | Shitennoji University |
Principal Investigator |
山田 綾 四天王寺大学, 教育学部, 教授 (50174701)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瓦林 亜希子 都留文科大学, 教養学部, 准教授 (10780249)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | フレネ教育 / ビヤンヴェイヤンス / 社会に開かれた教育課程 / 生活教育 / 対話 / カリキュラム・マネジメント / 問題解決的学習過程 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は、中学校のアクティブ・ラーニングにおいても、意味が生成し合える対話を可能にする枠組みや条件を検討するために、フレネ教育やイエナ・プランなどの理念と方法を取り入れた日本やフランスの学校を視察し、授業を見学し検討した。共同研究者の瓦林亜希子と山田綾は、日本の福山市立常石ともに学園(2023年創立)を視察した。 瓦林はフランスのトゥールーズ市内にあるフレネ教育を含む新教育の理念と方法をもとに運営されている「私立ラ・プレリー学園(幼稚園・小学校・中学校)」を訪問視察し(3日間)、小学校低学年のフランス語・算数、特別支援学級の国語と共に中学校の美術の授業を参観した。小学校に関しては、かなり教師が中心に進めていることと、フランス語の綴りの習得においては学校独自のメソッドがつくられて実践されていた。また、南仏のヴァンス市にあるフレネ教育創設者セレスタン・フレネが立ち上げた「フレネ学校」(現在も公立学校として運営)を4年ぶりに訪問し(2日間)、1日目は幼稚園クラスを中心に、2日目は小学校低学年・高学年クラスを中心に見学した。幼稚園クラスについては、数年前からフランスは幼稚園も義務教育化したこともあり、以前よりも文字の練習や、数字の習得に力を入れていたが、現在も変わらずに絵による自己表現や各自の興味のあるテーマの研究発表などを積極的に行っていた。2日目の小学校クラスは全校ミーティングと個別化学習の参観のみとなったが、幼稚園クラスから高学年クラスまで、満遍なく発表者がおり、高学年の子どもが司会やタイムキーパー、記録などの係を担当して運営を担うなど「自治」が重視されており、それらの活動とその枠組みが、他者とともに意味を生成していく対話を紡いでいく土台となり、中学校における「対話的実践」の充実につながると考えられる。
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Research Products
(4 results)