2019 Fiscal Year Annual Research Report
Research on history of education for girls/women, and aspects of gender in the New Education movement in Britain
Project/Area Number |
17K04594
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Research Institution | Fukuyama Heisei University |
Principal Investigator |
山崎 洋子 福山平成大学, 福祉健康学部, 教授 (40311823)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 新教育 / ジェンダー / ハリエッタ・フィンレイ=ジョンソン / 女子・女性教育 / トランスナショナル / 学校劇 / エリザベス・ヒューズ / 安井てつ |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度にあたる本年度の研究成果は、大別して3つある。新教育思想や進歩主義思想に対する従前の二校対立的な解釈枠組み、さらにそれに基づいた歴史解釈・歴史編纂を省察する観点から、①前年度より準備していた国際学会(2019 World Education Research Assosiation, Forcal Meeting, Japan)において、科研の海外研究協力者のJoyce GoodmanらとGender and Transnational Perspectives in the History of Education というタイトルで代表者としてシンポジウムを企画(発表者5名、司会者1名、討論者1名)し、筆者自身も Perspectives on the entangled history of New Education Movement: Elizabeth Hughes, Tetsu Yasui and Harriet Finlay-Johnson というタイトルで研究発表したこと、②海外出張時(8月)の研修先であるケンブリッジ大学、ロンドン大学、大英図書館などにおいて、19世紀末から20世紀初頭にかけて、E. P. Hughes の主要論文・著作をさらに収集・精査し、それらをトランスナショナルの概念に照らして考察し、彼女が弟子として育てた安井てつ(後の東京女子大学第二大学長)に対してHughes がどのような考えを述べたかをジェンダー、女子教育の視点から分析したこと、③新教育運動家(Elizabeth Hughes, Harriet Finlay-Johnson等)らは、旧態依然の伝統的かつ父権主義的な考え方や家庭観、良妻賢母観を疑問視することなく、革新的だと称揚された自治や学校劇などの教育内容・教育方法を考案・実施したという状況を解明したこと、である。
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Research Products
(7 results)