2021 Fiscal Year Annual Research Report
Research on the Development of KOMINKAN Assessment Sheets in Solving Community Issues
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17K04629
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Research Institution | Nishikyushu University |
Principal Investigator |
上野 景三 西九州大学, 子ども学部, 教授 (30193824)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 公民館 / 公民館主事 / 社会教育 / 地域課題解決 / 地域アセスメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、公民館が地域課題解決についての学習を組織する上で、その前提となる地域診断を行うためのアセスメントシートの開発を行うことを目的としていた。公衆衛生や地域経済等の地域を対象とする関連領域で進められている地域アセスメントの手法に学びつつ、社会教育・公民館の領域でも実装できるシート開発を目的としていた。それによって、どこの公民館でも地域課題解決型の講座の開発に着手しやすくなることを目的としていた。 初年度においては、関連領域の研究を分析し、学際的な枠組みを形成することを目的として取り組んだ。その成果は、「地域・公民館における社会教育と社会福祉の連携・協働-公民館アセスメントを手がかりに」(大学教育出版 2019)として刊行した。続いて2年度め以降は、いくつかの自治体の教育委員会へ依頼し、アセスメント項目についての職員アンケートを実施した。その上でアセスメントの項目の抽出をはかり、シートを完成させ、実装実験を行う予定であった。しかしコロナ禍において、公民館では各種事業は中止に至り、実装実験や協力依頼どころではなくなってしまった。 そのため研究の計画を大幅に変更し、これまでに当該テーマに関して著したいくつかの論考を整理し、報告書(2022 全67頁)として刊行した上で、当該テーマについて社会教育主事講習等の機会をえて周知をはかることとした。報告書は、すでに公民館主事等の研修会で利用している。 さらに、佐賀県立生涯学習センターの事業統括としての任にあたっていたことから、センターの10年にわたる地域課題解決の講座の取り組みを総括し、「地域課題解決支援 おうえんBOOK」(2022 全66頁 近刊)として作成した。これは、佐賀県立生涯学習センターのHPでも公開される予定となっており、広く全国の関係者にも周知されることとなっている。
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Research Products
(8 results)