2019 Fiscal Year Research-status Report
History of introducing the kindergarten in the Jewish community of Venice:in Cannaregio
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17K04654
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
オムリ 慶子 関西学院大学, 教育学部, 教授 (20193823)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ユダヤ人コミュニティ / アドルフォ ピック / ヴェネツィア |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は当初、ヴェネツィアにイタリア最初の幼稚園設立に尽力したアドルフォ・ピックと、彼を取り巻く賛同者及び交流があった人物との手紙文の分析をする予定であった。同年2-3月にピック直筆の手紙が多数保存されているウーディネ市立古文書館で採集した手紙文を、イタリア語とドイツ語のブロック体に書き起こした資料を整理した。そこからピックとの人間関係を読み解こうとしていたところ、親の介護問題が沸き起こり、研究に十分な時間を取ることができなくなったため研究の延長を申請した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
父の介護にかかわるケアマネージャーや医師との相談、入院や転院、母へのサポートで研究に十分な時間が取れなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、2018年イタリアで採取したA.ピックを取り巻く幼稚園設立関連の書簡・書籍を分析し、以下のことを明らかにする。 ・A.ピックとレーヴィとの関係。・A.ピックとコンパレッティとの関係。・A.ピックとコロミアッティとの関係。・A.ピックとマーレンホルツとの関係。・A.ピックと幼稚園教育にかかわった人物との関係。 これらの関係性を考察することによって、19世紀後半のヴェネツィアのユダヤ人コミュニティにおけるネットワーク、および初期幼稚園の全体像を明らかにする。
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Causes of Carryover |
父の介護にかかわるケアマネージャーや医師との相談、入院や転院、母へのサポートで研究に十分な時間が取れなかったため。 今年度の研究費所要計画は、A.ピックの書簡をイタリア語ブロック体への書き起こし(約40万円)、関連の古書(約20万円)、ヴェネツィア市立古文書館でのユダヤ人戸籍記録採集(約40万円)を予定している。
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