2019 Fiscal Year Research-status Report
A study of the Health Education in Lifelong Learning Society -current state of Hiroshima-prefecture and Miyagi-prefecture.
Project/Area Number |
17K04658
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Research Institution | Shujitsu Junior College |
Principal Investigator |
大友 達也 就実短期大学, 生活実践科学科, 教授 (90369497)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒野 伸子 岡崎女子短期大学, 現代ビジネス学科, 准教授 (70515957)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 疾病観 / 予防 / 健康管理 / 生涯学習 / 新型コロナ / ソーシャルキャピタル / 健康診査 / 俗説 |
Outline of Annual Research Achievements |
健康診査の地域において、都道府県データの傾向は特定健康診査を実施する以前から長期に渡り変化は低いことがわかっている。広島や宮城において、定着している地域差の原因は、その地域に根づく文化の影響によるものと考えられなくはない。そこで、昨年は研究の視点を改めた。第1に文化等の視点で見ること。それは単に食文化等ではなく、地域特有な言い伝えなどの俗説的固定概念の存在に着目することとした。関連して、古い文学などから読み取る日本人の疾病観や、病院跡地や個人宅から発見される医療情報をもとに、言い伝え、迷信、俗説的な概念の存在等を調べ、特に影響がつよい明治から昭和初期を視野に入れた調査を行った。疾病観が行動にどう影響するかという視点で、個人宅から明治時代の診療明細書や闘病日記を発見した。日本最古の明細書発見者として、私と共同研究の黒野氏が日経新聞など全国の新聞等のニュースになった。この成果も含めた論文は科研費研究における成果のひとつとなっている。第2に健康教育におけるセルフマネジメントは重要な鍵となっているが、高齢化が進行すれば、コミュニティの機能、人と人との繋がりも重要になると考えられるため、関係性(ソーシャルキャピタル)は予防、健康増進活動に作用していると考える。そして特に紐帯の強弱だけではなく、どの段階で関係性がどのように影響しているのかをモデル仮説図をもとに吟味したい。昨年、インタビュー調査として、広島市と仙台市へ訪問調査を行った。こちらの論文等は今年度にまとめる。 そのため年内に分析を終了させる。 健康管理を行う行動に、追加調査では昨年度から現在にかけて流行している新型コロナウイルスによる、健康管理行動についての調査を急遽追加することとし、インタビューによる調査をする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナの流行により、一時研究がストップしたこと、そして健康管理の行動について、今年度はコロナの影響で、どう行動したのか、追加インタビュー調査することとしたので、全体としては遅れている状況ですが、問題なく年度内に論文等の成果を出せる見込み。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス流行によって、年度内に訪問調査は難しいかもしれながいが、追加調査を試みる。難しい場合は、電話等による調査も視野に入れる。 分析後、論文にまとめ学会に投稿します。
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Causes of Carryover |
本研究は当初、アンケート調査とインタビュー調査と両方で実施する方向であったが、インタビュー調査のみとし、その調査をより深める方向で調整しいる。昨年調査したところ、追加で調べたい内容が生じている。具体的には、訪問インタビュー調査には、新型コロナウイルスの影響で、どう行動が変化しているかを追加することとした。疾病への恐怖、それに対応する動き、疾病観やその知識、ソーシャルキャピタルや生涯学習としての学習行動について追加調査する。
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