2019 Fiscal Year Research-status Report
学習到達度への影響を含む物理的学習環境評価手法の政策形成過程での活用に関する研究
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17K04667
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
齋藤 福栄 国立教育政策研究所, 文教施設研究センター, フェロー (50628823)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 教育政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、経済協力開発機構の効果的学習環境に関する専門家会合(以下「OECD-GNE」と言う。)において実施されている学習環境評価プログラム(以下「LEEP」と言う。)への参画、日本と海外の物理的学習環境構築に関する政策について国際比較を行い、総合的な物理的学習環境評価手法導入とその政策形成過程における活用のために必要となる視点を明らかにすることを目的としている。 令和元年度は、11月19日~20日に東京(東京工業大学)で開催されたOECD-GNE会合(第7回)に出席し、同会合におけるLEEPに関するセッションに参加し、OECDアナリスト、各国専門家等とともに、LEEP事業のフォローアップ、今後のLEEPの展開や活用の方向性の検討に参画した。また、関係資料を収集し、我が国への導入という視点から分析を行った。 OECD-GNE会合への参加を通じて、各国の研究者との情報交換を行うとともに効果的な物理的学習環境の構築に関する各国の最新の政策動向の把握を行った。 国内の先進的な義務教育学校の研究発表会に参加し、近年の我が国における特徴的な学習環境である施設一体型小中一貫校の実態把握を行った。また、国立教育政策研究所が主催した文教施設研究講演会「教育革新に貢献する学校空間(教育者と建築家の対話の促進)-海外と日本の事例から-」に参加し、国内外の学習環境の情報収集や関係政策の最新の動向の把握を行った。 これまでの調査分析結果を踏まえ、我が国における総合的な物理的学習環境評価手法の導入及び当該評価手法の自治体や国における政策形成過程での活用に際して留意すべき視点を取りまとめるべく検討に着手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和元年度は、OECD-GNEにおけるLEEPに関するセッションへの参加、LEEPの展開や活用の方向性の検討への参画、各国の効果的な物理的学習環境の構築に関する最新の政策動向の把握、国立教育政策研究所文教施設研究講演会への参加や国内先進校における研究発表会への参加を通じて国内外の学習環境及び関係政策の動向把握を行い、研究実施計画に沿っておおむね計画通りに進展したが、一部予定していた国際会議に出席できなかったこと、成果の取りまとめをより精査する必要が生じたこと等から研究計画を1年延伸することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
OECD-GNE会合や関連国際会議への参加を通じて、最新の情報収集を行うとともに、これまでの成果の取りまとめを行う。
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Causes of Carryover |
(理由)参加を予定していた国際会議に出席できなかったこと、例年海外で開催されていたOECD-GNEの開催地が国内となったこと等の変更による。 (使用計画)令和2年度の調査経費等に使用する計画である。
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