2020 Fiscal Year Research-status Report
Study of career support for International STEM postgraduate students in English-medium instruction courses in Japan
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17K04680
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
ライアン 優子 静岡大学, 国際連携推進機構, 准教授 (40615340)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
袴田 麻里 静岡大学, 国際連携推進機構, 准教授 (20334964)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 留学生 / 就職支援 / キャリア教育 / 日本語 / 理系 / 大学院 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和二年度は、(1)日本語初中級の理系大学院留学生のキャリア支援の実践研究、(2)研究対象群の卒業時の進路及び就職状況調査、(3)日本語教育におけるキャリア教育の実践研究、(4)日本で就職した元留学生の定着と離職に関する調査、(5)大学のキャリア支援の事例調査について、コロナ禍で対面でのキャリア支援活動、及び調査活動に制限があったため、主にオンラインツールを活用して進めた。 (1)については、研究対象群に、キャリアガイダンスを複数の形式、時期に行った。(2)については、過年度から継続している独自のオンラインアンケート調査に加えて、進路、日本における就業状況に関する他機関の調査の2次データ分析を行い、それらの結果の比較、統合を通した分析と考察を中心に進めた。(4)については、日本企業で働く元留学生を対象に、卒業時に記入したアンケートをもとに、就業前の意識と、就業後3年を経ての意識の異同、後輩学生へのアドバイスについて、電話と一部対面で調査を実施した。また利用可能な同テーマの調査の2次データの量的分析を行った。(5)については、大学、自治体関係機関、採用支援会社等の留学生就職支援実践者と実践現場での意見交換を行い、支援実践の課題の特定を進めた。(1), (3)の実践研究に基づき、所属機関の紀要にて論文一編を発表した。また、(1)、(2)、(3)の結果を元に、留学生のEmployabilityの主要素についての概念モデルの再考を試みた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の実践研究、調査について、研究期間内に継続的かつ安定した活動を進め、各活動から得られたデータの分析、考察、発表を実施している。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は、過年度からの留学生のキャリア教育・支援の実践研究、調査を継続するとともに、研究期間全体の結果をもって包括的な考察を行う。元留学生に関する研究については、令和2年度のインタビューによりコロナ前後で彼らの生活に変化が出ていることもわかっており、それらの状況についても引き続き個別事例の収集を継続する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍でインタビューを目的とした訪問ができなかったため、旅費、テープ起こし費用等を使うことができなかった。令和3年度は、インタビュー調査について、適宜状況に合わせてオンラインもしくは訪問により実施し、調査費として活用する予定である。
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