2017 Fiscal Year Research-status Report
ユニバーサル化時代における学士課程教育の質保証の実現可能性に関する研究
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17K04693
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
葛城 浩一 香川大学, 大学教育基盤センター, 准教授 (40423363)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ボーダーフリー大学 / 教育の質保証 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ユニバーサル化時代の象徴ともいえる入試難易度の低い大学、特に「ボーダーフリー大学」における学士課程教育の質保証(以下、教育の質保証と表記)の実現可能性について明らかにすることにある。具体的には、研究代表者のこれまでの研究成果をふまえた上で、教育を提供する大学側の教育の質保証に対する意識・実態を明らかにすることを主目的とした調査に基づき、ボーダーフリー大学における教育の質保証の実現を促進・阻害する要因を明らかにする。 平成29年度は、ボーダーフリー大学の学部長を主対象とした、教育の質保証のための各種取組の進捗状況やそうした各種取組に対する意識を明らかにすることを主目的としたアンケート調査を実施した。当初の計画では、本調査の対象をボーダーフリー大学に相当する定員割れを起こしている学部と考えていたが、調査票のブラッシュアップの段階で、そうした学部のみを対象としていてはボーダーフリー大学の相対的な特徴を明らかにできないのではないかとの指摘を受け、本調査の対象を中堅以下の学部(具体的には、『2018年版 大学ランキング』(朝日新聞出版)に基づく偏差値50未満の学部)とした。なお、調査の対象を広げたことで、当初の計画よりも経費がかさむわけであるが、その分の経費は、広島大学高等教育研究開発センターの研究プロジェクト「大衆化大学における学士課程教育の質保証のあり方に関する総合的研究」(研究代表者:葛城浩一)から支援いただいた。 調査は2017年11月下旬から2018年3月上旬にかけて実施した。有効回答者数は350名であり、配布数を母数とした回答率は25.3%であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度は、アンケート調査を実施し、年度内にはデータ入力を終えるという計画であり、実際この通りに進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画では、平成30年度に中心的に取り組むのは、ボーダーフリー大学への訪問調査の実施と、ボーダーフリー大学に所属する教員へのアンケート調査の実施と考えていたが、経費の都合上、前者の調査の規模は縮小する予定である。一方、後者の調査については、マルチレベル分析も視野に、平成29年度に実施した調査に回答していただいた学部に所属する教員を対象としたいと考えている。
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Causes of Carryover |
調査票の回収の締切を3月上旬とした関係で、データ入力に関する費用の請求が間に合わなかったために次年度使用額が生じた。なお、データ入力に関する費用は現時点では確定しており、次年度使用額とほぼ同額である。
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