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2018 Fiscal Year Research-status Report

Shifting Atomic Policies as Reflected in The United States Park Service's Atomic Tourism

Research Project

Project/Area Number 17K04716
Research InstitutionKyoto University of Foreign Studies

Principal Investigator

東 自由里  京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (80269795)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2021-03-31
Keywords産業遺産 / ツーリズム / 博物館 / 原爆投下 / 原子力 / マンハッタン計画 / 冷戦
Outline of Annual Research Achievements

(1)本研究の調査の対象となる非営利団体、ATOMIC HERITAGE FOUNDATION(原子遺産財団)への聞き取り調査を実際した。米国、ワシントンDCに拠点を置く原子遺産財団の代表者とスタッフに会い、今後、本格的に米国内の3カ所でフィールドリサーチを実施する際に大変重要となる人的ネットワーク構築に協力を得ることができた。
(2)原子遺産財団が発刊しているガイドブックを参考にしながら、ニューヨークを拠点とするマンハッタン計画に関連した施設を訪れ、現在の状況を検証した。何らかの「説明文」がこれらの場所に残されているか否かを確認し、歴史的現場の保存とツーリズムの関係を探った。
(3)ワシントンDCの国立建造物博物館で開催されていた「建築とマンハッタン計画」特別展示を視察し、資料収集を行った。展示で使用されているビデオは上記の原子遺産財団が作成していることから、特別展示開催時に至るまでの経緯を原子遺産財団関係者に聞き取り調査をした。
(4)広島原爆投下の描写をリアルに表現するために広島平和記念資料館東館ではデジタル技術を駆使したホワイトパノラマが展示に使用されている。このホワイトパノラマの他にも館内ではデジタル技術が活用されていることに焦点をあて、今後の展示がどのように歴史観の形成に影響するのかを検証した。成果の一部は英論文を(レフリーつき)国際的学術専門雑誌Museum International「デジタル時代の博物館」特集号、2018年12月に発刊した。広島平和記念資料館の本館は2019年4月末に開館する予定のため、2019年度に調査することとした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

おおむね順調に進展しているが、当初予定していたオークリッジ(テネシー州)での視察は次年度にすることとした。理由以下の通りである。

1)オークリッジのマンハッタン計画に関する展示を行っている「アメリカ科学エネルギー博物館」の移転が2018年度に入ってから発表され、半年は閉館となることが決まった。そのため、「アメリカ科学エネルギー博物館」はマンハッタン計画に関する常設展示がどのようにリニューアルプロジェクトの進捗状況を報道する地元メディアより情報を収集することとした。

2)オークリッジは他の2カ所のマンハッタン計画国立公園(ロスアラモス、ハンフォード)と違い、米国市民でなければ米国国立公園局実施のフィールドツアーに参加できない状況が続いている。

Strategy for Future Research Activity

2019年度の海外調査は夏と春の二回にわけて実施する。夏はロスアラモス(ニューメキシコ州)とオークリッジ(テネシー州)の二か所を、3月初旬はハンフォード(ワシントン州)を重点的に調査し、原子爆弾製造に関連した公教育とツーリズムの接点を体系的に捉えていく。それぞれのフィールドで調査対象となる公共施設などは以下の通りである。ロスアラモス:(1)ブラッドベリー科学博物館と近隣のロスアラモス歴史博物館を示視察・資料収集し、コンタクトパーソンへの聞き取り調査を実施する。(2)ウォーキングツアー「核の時代へ」に参加し、町の歴史がどのように語られているかを調査する。(3)米国立公園局が運営しているロスアラモス市内の施設ヴィジターコンタクトセンターの視察・資料収集を実施する。

オークリッジ:(1)米国立公園局ヴィジターセンターの展示視察(マンハッタン計画と冷戦時代関連) (2)オークリッジこども博物館(マンハッタン計画の伴う家屋が保存されている)、(3)アメリカ科学エネルギー博物館(AMESE)内のリニューアル後のマンハッタン計画常設展示、(4)マンハッタン計画に携わったオークリッジの関係者を称える「秘密の都市記念散策公園」内にある記念碑の視察。

ワシントン州ハンフォード:(1)マンハッタン計画と地元の歴史を語るREACH博物館を視察・資料収集を実施する。(2)REACH博物館が教育関係者に推奨している小・中・高校生向けに提供しているフィールドトリップについての調査を実施する。また本研究の調査対象となっているワシントンDCに拠点をおく原子遺産財団への聞き取り調査を引き続き実施していく。

Causes of Carryover

オークリッジ(テネシー州)を視察する予定であったが、視察対象の博物館が移転準備のために閉館した。開館をまって2019年度に実施することとした。

  • Research Products

    (1 results)

All 2018

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] The Destruction and Creation of a Cityscape in the Digital Age: Hiroshima Peace Memorial Museum2018

    • Author(s)
      Julie Higashi
    • Journal Title

      Museum International

      Volume: 70 Pages: 104-113

    • DOI

      https://doi.org/10.1111/muse.12196

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2019-12-27  

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