2017 Fiscal Year Research-status Report
幼年期歌唱発達児のモチベーションを高める指導法の開発
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17K04750
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
水崎 誠 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (50374749)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 歌唱 / 指導 / 教師 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,研究初年次として,乳幼児の歌唱行動の発達を整理することから着手した。国内外の主要な研究に基づき,0歳から5歳までの各年齢の特徴を整理し,発達の一般的道筋を示した。その成果については,テキスト「最新・幼児の音楽教育法」にまとめた。続いて,実践的研究として2つをおこなった。1つは,5歳児クラスにおける新曲導入初日の指導について検討した。指導の特徴として,教材を全く用いずに指導したこと,幼児達と歌詞の意味を考えあったことを挙げた。この研究については,日本保育学会および中国四国教育学会で発表した。もう1つは5歳児クラスを対象に呼応唱活動を導入し,実践上の課題を検討した。呼応唱活動とは,歌で呼びかけ歌でこたえる活動である。他児が進んで対象児の声を「聴く」ためには,呼応唱活動のひと工夫(遊びのルール)が必要であることが示唆された。この研究については,日本音楽教育学会中国四国例会で発表した。実践研究と並行して,教材研究も進め,保育と小学校の音楽教材の重複を指摘した。この研究については,APSMERで発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究協力園も確保でき,フィールドでの調査ができている。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度で収集できた音声データをもとに,幼児間の相互作用について分析する予定である。
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Causes of Carryover |
音声収集・分析用のパソコン等を次年度に購入した方が適切であると考え,当該年度の使用額が当初より少なくなっている。
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