2020 Fiscal Year Annual Research Report
A study on development a teacher education program for home economics teachers as reflective practitioner who can support student's learning
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17K04758
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
磯崎 尚子 富山大学, 学術研究部教育学系, 教授 (70263655)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯崎 哲夫 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (90243534)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 教師教育 / 家庭科教育 / 初等教育 / 中等教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、小学校における教材開発に関して、子どもが生活を豊かにする小物入れの最適な縫い方を見いだし、目的に応じた縫い方を工夫する授業実践を行った。その際、子どもによる問題解決を重視し、ICTの活用、ミニティーチャーなどの支援も取り入れた。その結果、子どもは、話し合いを通して、目的に応じて縫い目の大きさ、縫い方を工夫することが丈夫さにつながることに気付き、最適な縫い方で自分の小物作りができるようになったことを明らかにした。 また、小学校で本格的に導入されるプログラミング教育に関する実践を取り上げ、イギリスのプログラミング教育と比較して考察を行った。その結果、イギリスではコンピュータ教育は教科を中心として実施されるけれども、日本では特定の教科ではなく、教科横断的にプログラミング教育を求められており、教科の学習とどう結びつけるのかが重要であること、イギリスと日本では、社会の現実の問題についての解決(問題解決)を意図していること、などを指摘した。 さらに、反省的実践家の教師にとって重要となる授業研究のあり方について検討した。その際、具体的に小学校・中学校の公開研究会における授業研究を取りあげ、事例分析を行った。その結果、教員養成課程の教育実習生でも現職教員でも授業研究では教材開発と学習指導案を作成する過程が重要で、この過程で教師知識の多くが活用されていること、子どもを中心とした視点で指導案を作成し修正することが重要であること、授業者と指導者の協働が重要であるが批評会後の省察に課題があること、そして授業研究は準備の段階から批評会に至るまでの過程を通して反省的実践家としての教師を育成することが可能であること、などを指摘した。
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Research Products
(4 results)