2018 Fiscal Year Research-status Report
ドイツの音楽科における汎用的能力の育成に関する研究
Project/Area Number |
17K04762
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
中島 卓郎 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (20293491)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 音楽科 / ドイツ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、ドイツ国内で広く使用されている教科書『Drei Klang 5・6(Conelsen社)』『Drei Klang 7・8(同)』『Drei Klang 9・10(同)』と『Musik um uns SekundaubereichⅡ (Schroedel社)』における指導内容と発展性および方法についての分析を行った。前年度にまとめた「Rahmenlehrplan fuer die Sekundarstufe」および 「Rahmenlehrplan fuer die gymnasiale Oberstufe」の分析に加え、より具体的で詳細な内容とそれらの発展性および方法を明らかにするためであった。これらは第5学年から第12学年の学習内容に該当する。 主たる分析の対象は前年度に引き続き「音楽の効果・機能」および「音楽の文脈・環境・外界との関連」に該当する部分とし、我が国には存在しない活動領域の1つである「Nachdenken ueber Musik」を踏まえ、調査を行なった。それらは単なる概念的な解説にとどまらず、生活における音楽の様々な働き・音楽と社会的背景や具体的な事象との関連等を作曲家や楽曲等と関わらせつつ展開されており、示唆に富む内容であった。これらの視点および内容等は我が国の学習指導要領には欠如している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
体調が優れず定期的な診察および治療を受けていた。その関係で研究活動に十分な時間を費やすことができなかったためである。
|
Strategy for Future Research Activity |
本年は8月に第24回日本学校音楽教育実践学会全国大会(奈良)で研究成果の発表を行う。また9月に渡独し、現地で調査研究を行う。その後それらを踏まえ論文を執筆する。
|
Causes of Carryover |
当初予定していた海外出張(ドイツ)による調査研究を体調不良により実施できなかったため。 本年は8月に第24回日本学校音楽教育実践学会全国大会(奈良)で研究成果の発表を行う。また9月に渡独、ベルリンを中心に10日間程度滞在し調査研究を行う。主としてそれらに係る旅費として使用する。
|
Research Products
(2 results)