2017 Fiscal Year Research-status Report
エデュテイメントの要素を取り入れた年少者用英語学習ツールの開発と応用可能性
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17K04777
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
生馬 裕子 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (60549088)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 小学校外国語活動 / 教材開発 / 外国語学習歴 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は期間内に、幼児および小学校の低・中学年の英語学習を対象とし、協働学習やエデュテイメントの要素を取り入れた仕組みの導入と、授業外学習時間の活用モデルを提案することを目指している。特に英語科教育導入の低年齢化、モバイル端末の普及やインターネット環境の整備を背景とし、英語初学段階の子どもたちを対象とした発音・文字・語彙学習用等のアプリ開発及び学習効果・情意面への影響・現場への応用可能性について検討するため、申請者によるこれまでの小学生や成人学習者を対象とした外国語音声の知覚・学習実験に関する実践研究で残された課題となっている、自宅等での学習体験の影響(個人差)、いかに授業外の時間を活用して限られた授業時間の中で高い効果を発揮させるか、理解・産出(発話)の能力の修得・向上に影響する要因について探索的に調査している。 教育効果の検討は観察やアンケート調査を通して実施することを予定しているため、新たにアンケート調査用紙を開発中である。認知的能力のみでなく、経験の開放性(新しいことに関心をもってどんどんチャレンジする)、勤勉性、外向性、協調性、情緒安定性といった非認知的能力の育成が重視されている幼児教育段階への応用も可能にするため、質問項目を新規に作成し精査している。自己効力感を高める教育を目指し、特に英語初学段階の幼児・児童を対象とした発音・文字・語彙学習用等のアプリ開発について、開発者と打ち合わせを行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記「研究実績の概要」にて言及した通り、子どもたちの英語能力データの定量的分析、研究のための基礎資料の拡充、研究の進展に伴い必要となる、データ収集・集計用ツール作成、教育効果検証の手段の一つとなるアンケート調査用紙の開発ともに所期の計画通りおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
基礎データは充分に蓄積できるよう注力する。データ収集と分析および分析結果を受けての教育方法の改善、ツール開発と思考及びフィードバックを受けての改善というように、実践と研究、開発と検証をスパイラルに進める。 データベースの構築を継続し、余裕があれば既に過年度の児童について作成済のデータベースへの情報の増強も行う。 ツール開発については進捗を適切に管理し、研究全体の進行を妨げないように行う。データ収集・集計絵を目的とした研究ツール開発を優先的に行い、年度後半には学習教材ツールの開発に着手できるようにする。
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