2019 Fiscal Year Research-status Report
人工衛星による地球観測成果を用いた科学・技術・防災教育に関する実践的応用研究
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17K04794
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
伊藤 陽介 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (90249855)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 科学教育 / 技術教育 / 防災教育 / 地球観測 / 授業実践 |
Outline of Annual Research Achievements |
地震や火山活動などに起因する大規模な地形変動は甚大な自然災害を引き起こすため、その発生メカニズムを科学的かつ技術的な視点から捉えた上で自然災害に備える教育が求められる。本研究課題では、地形変動に起因する自然災害に対する防災や減災をねらいとする「人工衛星による地球観測成果を用いた科学・技術・防災教育」を新たに開発し、その学習効果を教育実践に基づいて評価・検証することを目的とする。 令和元年度は、地球観測成果や理科と技術科の連携教育、防災教育等を考慮して開発した「人工衛星による地球観測成果を用いた科学・技術・防災教育」を実践した結果得られた学習調査結果を分析し、評価するとともに、教育内容や方法が今後学校教育で広く普及することをねらい、以下の研究を実施した。 まず、「人工衛星による地球観測成果を用いた科学・技術・防災教育」の実践時に行った事前・事後学習調査、授業時毎の自己学習調査についてテキストマイニングを含む統計分析結果に基づき、科学・技術・防災教育の学習指導計画の妥当性と開発した教材の有用性を明らかにした。授業実践時に対象とした地震や火山活動に加えて、分析結果が明瞭に判読できるイベントを調査するとともに、関連する地球観測成果を収集した。さらに、開発した科学・技術・防災教育を中学校学習指導要領技術・家庭科(技術分野)D情報の技術における「ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミング」への応用について検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究成果の発表を予定していた学術講演会が新型コロナウイルス感染拡大により開催中止となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
地球観測成果を用いた科学・技術・防災教育の授業実践で得られた調査結果に基づき分析した結果をまとめ論文投稿する。さらに、科学・技術・防災教育を「ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミング」の教育に応用するための教材や教示資料を開発し、本教育の普及に努める。
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Causes of Carryover |
研究成果の発表を予定していた学術講演会が新型コロナウィルス感染拡大により現地開催が中止となり残金が発生したため,旅費を予定通り執行できなかった。令和2年度に研究成果を公表するための資料整理・旅費等の一部に充てる。
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Research Products
(3 results)