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2017 Fiscal Year Research-status Report

リテラチャー・サークルを取り入れたアクティブ・ラーニング型授業の研究

Research Project

Project/Area Number 17K04798
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

立松 大祐  愛媛大学, 教育学部, 講師 (10756828)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 多良 静也  高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 准教授 (00294819)
池野 修  愛媛大学, 教育学部, 教授 (70294775)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywordsアクティブ・ラーニング / 英語コミュニケーション能力の育成 / 対話的な学び / EFL教室での教授法開発 / リテラチャーサークル
Outline of Annual Research Achievements

研究目的の1つ目は、アメリカのL1教室で実践されているリテラチャー・サークル(LCs)の取組から、日本の英語教育に取り入れる内容や方法、実施可能性を研究することである。LCsを取り入れた授業を観察するため、カリフォルニア州サクラメントの小学校、高等学校、コミュニティーカレッジを訪問した。また、コロラド州デンバーの小・中学校を訪問しLCsの実際的な運用方法などを見学することができた。サクラメントでの授業観察から得られた知見は、カリフォルニア州立大学サクラメント校で開催された学会(3rd Interdisciplinary Conference in the Humanities)において口頭発表を行った。観察記録の概要は「アメリカのリテラチャー・サークル指導事例-EFL教室での指導に向けた示唆-」(愛媛大学教育学部紀要,64,69-79 2017年12月)として論文化を行った。
研究目的の2つ目は、大学、高等学校、中学校においてLCsを取り入れた実践を行い、実際的な教授法を開発することである。大学においては1回生を対象にした授業において7回の実践を行い、アンケート調査を実施し教授法の開発につながるデータの収集を行った。本実践については次年度中に論文化し発表する予定である。また、附属中学校の教員の協力を得て、3年生において3学期にLCsを取り入れた授業を数時間にわたって実施していただくことができた。次年度もさらに実践を重ねて今後の教授法開発への手掛かりとしたい。本取組については、英語授業研究学会等において口頭発表を行い論文化を行う予定である。
3つ目の目的は、LCsでの学習は総合的なコミュニケーション能力を育成するための効果的な方法か検証をすることである。大学生の授業ではTOEICのリスニングとリーディングのテストを実施し効果の測定を試みた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成29年度の研究計画では、1)アメリカのL1教室のLCs実践の観察と文献研究を行い、その指導方法の詳細を調査する、2)大学生へのLCs実践から、英語教育での実際的な指導方法を検証する、3)LCs指導が英語学習への動機づけを高め、自律学習を促すことを質問紙等で評価する、ということを挙げている。研究成果発表までの進捗状況に差はあるものの、これら3点についての調査は年度内に行うことができている。附属中学校の協力を得て3年生でLCsを取り入れた実践を行っていただいたことは、当初の計画よりも早く進んでいることになる。
3rd Interdisciplinary Conference in the Humanities(カリフォルニア州立大学サクラメント校)において研究成果の発表を行った。また、アメリカの学校での授業観察記録の概要は「アメリカのリテラチャー・サークル指導事例-EFL教室での指導に向けた示唆-」(愛媛大学教育学部紀要,64,69-79 2017年12月)として論文化を行った。

Strategy for Future Research Activity

平成30年度は中・高等学校での授業実践を通して指導方法を開発する予定である。附属中学校は前年度の実績から継続して研究に取り組むことができる。3年生の生徒にはLCsを数回程度実施できるように日々の指導方法を組み立てていくことが必要である。そのためにも2年生では3年生での実践を見据えての指導方法の開発が必要である。高等学校においてはカリキュラムに配慮して実践を依頼する予定である。
次に、LCsによる指導がコミュニケーション能力の育成に貢献するか、パフォーマンステスト、外部テスト、アンケート、観察などによって評価する予定である。大学ではTOEIC等のテストの一部を実施したり、話し合いテストを行ったりする予定である。中学校ではスピーキングのパフォーマンステスト、可能であるなら英検等で実施されているスピーキングのテストを実施し効果の検証を行いたい。テストやアンケートから得られたデータの分析及び解釈については、研究分担者の協力を仰ぐ予定である。
また、アメリカでの小学校・中学校でのLCsの取組、インターナショナルスクールでのELLを対象にしたLCs実践の取組から日本の教室への応用を考えていく予定である。中学校や高等学校での実践を始めると、授業者から実践上の疑問や発見が生まれることがある。それらの点を集約して、ねらいを絞った教室訪問を行いたい。
研究成果としては、アメリカでの授業観察の成果を踏まえた論文と中学校での実践を記録した論文を投稿する予定である。また、学会での発表は実践活動を中心にした内容で行う予定である。

Causes of Carryover

昨年10月に父が死去し、法要などの動かすことのできない日程が入り、11月以降に予定をしていた授業視察を中止した。これにより、本年度使用予定であった経費を平成30年度分として請求したものである。
主な使用計画は、アメリカの小中校等学校での授業観察に係る旅費とパソコン購入、研究課題に関係する学会参加費用などに充当させていただく予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2017

All Journal Article (2 results) (of which Open Access: 2 results) Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Journal Article] アメリカのリテラチャー・サークル指導事例-EFL教室での指導に向けた示唆-2017

    • Author(s)
      立松大祐
    • Journal Title

      愛媛大学教育学部紀要

      Volume: 64 Pages: 69-79

    • Open Access
  • [Journal Article] 論理的思考力と表現力の育成を目指す英語授業の展開ーパフォーマンス課題の充実から考える授業改善ー2017

    • Author(s)
      立松 大祐,池野 修,河野圭美,河野 操,濵田眞基子
    • Journal Title

      愛媛大学教育学部紀要

      Volume: 64 Pages: 57-68

    • Open Access
  • [Presentation] Creating communicative language classroom for Japanese EFL learners: Focusing on the literature circles2017

    • Author(s)
      Daisuke Tatematsu
    • Organizer
      3rd Interdisciplinary Conference in the Humanities (California State University, Sacramento)
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2018-12-17  

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