2018 Fiscal Year Research-status Report
フランスにおける市民・道徳教育と共和国の価値に関する学際的研究
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17K04830
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
大津 尚志 武庫川女子大学, 学校教育センター, 講師 (40398722)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 一雄 中村学園大学短期大学部, 幼児保育学科, 講師 (30455084)
松井 真之介 神戸大学, 国際文化学研究科, 協力研究員 (70533462)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | フランス / 市民性教育 / 憲法的価値 / 公立学校 / 私立学校 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、フランスの公立学校と私立学校の双方をふくめての道徳・市民教育の実態を学際的にあきらかにすることが主たる目的である。研究代表者(公民科教育論)、研究分担者(2名、憲法学、国際関係論)、研究協力者(1名、教育行政学)により、国民教育省官報に掲載されている、道徳・市民教育科の2015年版の小学校学習指導要領を4名共同で翻訳を行い、公刊することができた。それ以外は、各自のペースで研究をおこなった。研究代表者と研究協力者が主に公立学校について研究をおこない、研究分担者の2名が私立学校(今回はイスラーム系私立学校を対象にしている)について研究を行っている。今年度は研究費を使って3月にメンバーのうち3名でパリに行くことができた。フランスの公立学校、私立学校をあらたに訪問することによって、学校および授業を参観するなどして、研究情報をえることはできた。フランスにおいて書籍などを購入することはできている。調査によってこれまでに得た情報を使用して原稿執筆の緒につけることをすでに行っている。他にも2019年度内には、研究代表者である大津尚志は本の分担執筆、学術雑誌論文、を書くことができている。口頭発表も行っている。研究分担者も、本の分担執筆や口頭発表などができている。なお、2020年度は研究分担者の1名が勤務先よりサバティカルの機会をいただくことができ、フランスに一年滞在することができる。ゆえに、研究の充実が期待できる。さらに、フランスの調査拠点をさがし、研究を続けていく所存である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、渡仏して学校の調査を実際に行い、公立学校および私立学校を実際に見るなどして、研究を進展させることができたのは、当初の予定どおりである。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、最終年度をむかえるにあたって、これまでの統括的な研究を行う予定である。
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Causes of Carryover |
すべてが予定どおりにはいかなったため、若干の残額が生じた。2020年度に使用予定を微修正すれば問題ない。
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