2019 Fiscal Year Research-status Report
総合的な学習における文化的アイデンティティの形成過程:学習内容との関連から
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17K04848
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Research Institution | Okinawa Prefectural University of Arts |
Principal Investigator |
城間 祥子 沖縄県立芸術大学, 音楽学部, 准教授 (30457379)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 総合的な学習の時間 / 伝統・文化の教育 / 状況的学習論 / パフォーマンス心理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、総合的な学習の時間における「認識論的な学び」とともに「存在論的な学び」の過程を明らかにし、両者の関係について検討する。伝統や文化の学習活動に焦点を当て、学習内容(学習者がどのような知識や技能を学んでいるか)から認識論的な学びの過程をとらえる。また、学習対象の伝統や文化を維持・継承しているコミュニティに対して自己をどのように位置づけるか(文化的アイデンティティ)という観点から、存在論的な学びの過程を明らかにする。 今年度は、アイデンティティを「状態」と捉える立場から、伝統・文化教育において教材と学習者がどのように関係づけられているのかを分析することで、文化的アイデンティティの構築過程について検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は、計画に沿って主として学習内容とアイデンティティの形成の関係に焦点を当て、認識論的な学びと存在論的な学びの関係について検討した。学会発表により研究成果を公表したが、論文にまとめる作業が遅れている。また、新型コロナウイルスの影響で研究会や学会が延期となり、予定していた研究発表や情報収集が一部実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
当初3年間の研究計画を1年延長して対応する。最終年度となるため、これまでの研究成果を論文としてまとめ公表することに重点を置く。また、延期となった研究会等に代わる機会を確保し、2019年度に実施できなかった研究発表や情報収集を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響により予定していた出張が中止になったため。代替の研究会等に参加する旅費として使用する。
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