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2018 Fiscal Year Research-status Report

養成と学校現場をつなぐ、初任者養護教諭のための研修カリキュラムの構築

Research Project

Project/Area Number 17K04851
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

河田 史宝  金沢大学, 学校教育系, 教授 (10451668)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords養護教諭特別別科 / 入職後の不安 / インタビュー調査 / 入職前の研修
Outline of Annual Research Achievements

入職後1年から3年の養護教諭20名を対象に半構造化インタビュー調査を実施した。スノーボールサンプリングの方法により、インタビュー協力者を募った。その際、個別を希望する者に対しては、個別インタビューを行い、グループインタビューを希望する者にはグループインタビューの形式をとった。インタビュー者の匿名性を担保すること、ICレコーダーへの録音に対する同意、途中離脱が可能であること等、倫理的配慮を説明後同意書に署名をもらった。インタビュー内容は、テープ起こしを行い、エクセルデータに変換した。「現職の初期段階でどのような研修が必要か」という問に対して、入職前に確認しておきたい内容が得られた。「引継ぎ(前任の養護教諭に確認しておくこと)」「4月当初の職員会」「健康診断や運動器検査での配慮」「1年間のスケジュールと1日のスケジュール」の4点があがった。
これらの4点に対して、入職前の研修会を実施した。メールにより実施の広報を行い、希望者を募り、参加者には研修会後にアンケートの協力も求めた。参加希望者には、氏名と質問したい内容の回答を求め、メールにて申し込みを受けた。その結果、23名の参加者があった。入職前に確認しておきたい内容として明らかになった4点の講義と参加者からの質問に答えた。「引継ぎ(前任の養護教諭に確認しておくこと)」はグループワークにより行った。最後にグループごとに自由な会話の時間も設けた。アンケートの結果、入職前にこのような研修会があることを必要であると回答した者は、23名全員であった。その理由として、「入職後のイメージが持てる」「心構えを持つことができた」が挙げられた。このような研修会が今後もあるとよいと回答した者も23名全員であった。
それぞれの教育委員会で企画された研修会の他に、希望するものが参加する研修会も求められていることが明らかになった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

初任者研修カリキュラムとして、入職前に行う研修会の内容を明らかにすることができた。また、対象者23名ではあるが、研修会を開催した結果、参加者全員が必要であるとの評価を得た。
しかしながら、学会発表、論文化に至っていないため(2)とした。

Strategy for Future Research Activity

今後は、インタビュー内容から1学期後、年度末の研修内容を抽出し、それぞれ研修会を実施し、参加者の評価を得る予定である。
入職前に行う研修内容の結果については、学会発表としてまとめる。最終的に、養成段階と学校現場をつなぐ、学び続ける初任者養護教諭のための研修カリキュラム」としてまとめたい。

Causes of Carryover

学会誌への論文投稿料として使用計画を立てている。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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