2020 Fiscal Year Research-status Report
養成と学校現場をつなぐ、初任者養護教諭のための研修カリキュラムの構築
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17K04851
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
河田 史宝 金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (10451668)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 研修内容の検討 / 不安や悩み / 研修の時期 |
Outline of Annual Research Achievements |
入職後1年から3年の養護教諭を対象にしたこれまでの研修会で出されていた不安や悩みを16項目に整理し、修了間際の養護教諭特別別科生に2021年2月19日調査を行った(その他の項目を含む)。16項目を提示し、学校に着任し働き始めた際どんなことに不安を感じそうかと尋ねた。その結果、平均9項目を選択していた。多い学生では16項目すべての項目を選択していた。「救急処置(外科的なもの)」が93.8%と最も多く、次いで「保護者対応」84.4%、「救急処置(内科的なもの)」81.3%、「校内研修会の計画・運営方法」71.9%であった。救急処置に関しては不安が大きいことが分かった。3月の研修会では、「救急処置(外科的なもの)」56.3%、「救急処置(内科的なもの)」53.1%、「コロナ対策」50.0%が多く選択されていた。コロナ禍でありため、対面式の研修会等の実施は行うことができなかった。そのため、Zoom等のインターネットソフトを活用した研修についても検討をする必要があると考えた。 入職後1年から3年の養護教諭に行ったアンケート調査結果の内容について、養成機関教員にコメントを求めた。その結果、「総合的な調査結果も必要だが、年度ごとの違いも確認しておくと良い」とのコメントがあった。入職後の年数により調査結果の違いがあるのかを今後確認する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
不安や悩みを感じそうな内容について、修了を控えた養護教諭特別別科生に調査をすることができ、前年度の内容との比較をすることができた。おおむね同様の傾向がみられ、研修を行う時期と内容も確認できた。
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Strategy for Future Research Activity |
研修を行う時期と内容を時系列に整理し、入職1年目の研修内容を検討する。
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Causes of Carryover |
参加を予定していた学会(日本学校保健学会)が、コロナウイルス感染防止のため中止になったことと、学会(日本養護教諭教育学会、日本健康相談活動学会)が現地開催ではなくWeb開催に移行したため、支出がなかったことが影響している。2021年度の学会開催が予定されているので、その学会に参加する際に使用する。
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