2020 Fiscal Year Research-status Report
21世紀型能力に基づく芸術教科のカリキュラム構築に関する研究
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17K04854
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
松永 洋介 岐阜大学, 教育学部, 教授 (90324277)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 国際バカロレア / MYP / 音楽 / インターナショナルスクール |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は感染症蔓延のため当初計画した次の2点が実施できず、翌年に繰り越すこととなった。それは(1)国際バカロレア本部及び事務局への訪問、(2)日本の学校における授業の実施の2点である。 そのため文献研究を中心に研究を進めた。特に、インターナショナルスクールに焦点を当て、各学校における音楽の位置づけについて入手した資料をもとに分析を進めた。国際バカロレアの資料はインターネット上での公開が比較的よくなされているため、オーストラリア、イタリア、フランス等の中から、統一した比較の視点を行いやすいオーストラリアを取り上げ、日本のインターナショナルスクールと比較した。 その成果は、研究発表1件(「国際バカロレアMYPの音楽カリキュラムーインターナショナルスクールを比較してー」、日本音楽教育学会第51回大会、2020年10月17日、オンライン大会)、及び論文発表1件(「国際バカロレアMYPの音楽カリキュラムー日本とオーストラリアのインターナショナルスクールを比較してー」、岐阜大学教育学部研究報告(人文科学)、Vol.69、No.2、pp.43-52)にまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究の遅延の原因は、今年度は感染症蔓延のため当初計画した次の2点が実施できなかったためである。したがってこれらの計画はやむを得ず、翌年に繰り越すこととなった。それは(1)国際バカロレア本部及び事務局への訪問と現地IB校の視察、(2)日本の学校における授業の実施の2点である。それぞれEU諸国の入国制限及び国内においても児童生徒の保護のための立ち入り制限によるものである。
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Strategy for Future Research Activity |
現時点で足踏みをしている課題は(1)国際バカロレア本部及び事務局への訪問と現地IB校の視察、(2)日本の学校における授業の実施の2点である。これらは感染症蔓延による欧州諸国の入国制限及び国内においても学外者の入構制限によるものである。今後の状況次第で変動する可能性があるが、課題遂行のための代替策として以下を考えている。 (1)については次年度の実施を計画しているが、EU諸国の入国制限の状況次第では実施は困難になる可能性がある。その場合は遠隔会議によるインタビューを実施する。しかしもう一つの目的であるIBスクールの見学はできないので、映像等の資料提供を依頼することで代替とすることを検討している。次に(2)についても学外者の立ち入り制限等で授業実施はできなかった。来年度は再び実施を試みるが、難しい場合にはプランを当該学校に提案し、それに基づいて授業をしていただき、その記録(映像記録、ワークシート等)を渡してもらえるように働きかけるようにしたい。
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Causes of Carryover |
感染症流行による海外渡航ができなかったため。 今年度は渡航を計画しているが状況次第で困難な場合はZOOMなどのウェブによる現地とのインタビュー調査としたい。また、現地校訪問は先方に依頼した授業ビデオ等の送付で代替できるかどうかを検討している。
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Research Products
(2 results)