2017 Fiscal Year Research-status Report
生活設計リテラシーの習得に向けた家庭科教材及びカリキュラムの開発
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17K04862
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
鈴木 真由子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (60241197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥谷 めぐみ 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (20636162)
大本 久美子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (30548748)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | リテラシー / キャリア / 家庭科教育 / 生活設計 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、8月上旬に開催されたARAHE Tokyo 2018 に合わせて来日したアメリカのサービス・ラーニング研究の第一人者であるマリリン・スウィーク氏(元米国家族消費者学会会長)へのヒアリング調査を実施した。サービス・ラーニングに関する資料を入手したほか、スウィーク氏の豊富な教育実践の蓄積に基づく理論枠組みについて新たな知見を得ることができた。同時に、地域社会との学校教育との協力関係をベースにしたサービス・ラーニングの実践経験が、自身の将来を見据えたキャリア・ガイダンスに結びつくこと、及び生活設計リテラシーの習得につながる可能性が確認できた。 ヒアリングをとおして、学校単位でのサービス・ラーニングの取り組みが鍵になっているが、学習の成果をどのように評価するのか、目標設定やルーブリックの共通理解が課題として見えてきた。次年度は、今年度の結果を踏まえて、サービス・ラーニングを展開している高校を訪問した現地調査を実施したいと考えている。 キャリア意識や生活設計に関する実態を把握するため、平成29年度は、大学生(短期大学生を含む)を対象にした質問紙調査を実施した。非正規雇用労働者の比率が大きな割合を占めている状況下で、「働き方改革」が政策提案されている。そうした現状を踏まえ、自身の将来の働き方やパートナーに対する期待、卒業までに取得可能な資格やジェンダー意識、自己肯定感、市民性・社会参加意識などとの関係について調査した。結果については、平成30年7月に開催される日本家庭科教育学会(茨城大学)において発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していたヒアリングが完了した。生活設計リテラシーに関する調査については、対象を大学生として大規模調査が実現した。
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Strategy for Future Research Activity |
海外実地調査については、ヒアリングの協力者であるマリリン・スウィーク氏の紹介でアメリカの高等学校を想定しているが、日程上の関係で2018年度の実施が困難になる可能性がある。その場合には、同様の成果が期待できる別地域を選定するか、2019年度に変更するか、研究分担者とともに検討する予定である。
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Causes of Carryover |
2017年8月に実施したマリリン・スウィーク氏(アメリカ)へのインタビューに関連した支出が節約できたため、2018年度の海外出張旅費に充当させる計画である。
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Research Products
(6 results)
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[Book] 小学校家庭科教育法2018
Author(s)
大竹美登利・鈴木真由子・綿引伴子(編著者)
Total Pages
181
Publisher
建帛社
ISBN
978-4-7679-2114-3
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