2018 Fiscal Year Research-status Report
生活設計リテラシーの習得に向けた家庭科教材及びカリキュラムの開発
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17K04862
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
鈴木 真由子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (60241197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥谷 めぐみ 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (20636162)
大本 久美子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (30548748)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 生活設計 / 家庭科教育 / 消費者教育 / キャリア / カリキュラム |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、生活設計リテラシーを育むためのカリキュラム及び教材開発に向け、海外の実地調査及び小学生・中学生を対象にした自記式質問紙調査(委託集合法)を中心にして研究を展開した。実地調査の対象としたのは、アイルランド及びオーストラリアの二ヶ国である。 2018年9月に研究代表者が訪問したアイルランドでは、ヨーロッパにおける Consumer Citizenship Network の後身である PERL (Partnership for Education and Research about Responsible Living) のメンバーへのヒアリングを実施したほか、高等学校の授業参観、大学の教員養成系・家庭科教育法の授業参観を行った。また、関連する大学教員へのヒアリングも同時に行った。2018年10月に研究代表者及び研究分担者が訪問したオーストラリアでは、公立小学校2校及び Foundation Year (日本の幼稚園に相当、小学校入学直前の1年間)から高等学校までをカバーした私立学校1校の授業参観を行った。いずれの学校においても、担当教員や管理職へのヒアリングも実施した。両国に共通していたのは、キャリアデザインや消費者教育に関連した学習が、生活設計リテラシーの獲得と結びつく要素を含むカリキュラムとして展開されていた点である。 小学生(3校)・中学生(4校)を対象にした質問紙調査は、データ入力及び単純集計を終え、属性別の分析及び質問項目間の関連性を検討している。結果については、2019年8月に開催される ARAHE 2019 in China でポスター発表すべくエントリーした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
海外の実地調査について、当初の計画においては、アメリカの研究者及び高等学校家庭科教員を協力者として予定していたが、日程調整等の問題により変更せざるを得なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
小学生・中学生を対象に実施した質問紙調査の結果を精査する。結果の一部については小学生・中学生・高校生・大学生を対象にしたプレテストの結果とともに、2019年8月に開催される ARAHE 2019 in China でポスター発表する。また、これまで検討してきたカリキュラムをふまえた小学校家庭科及び中学校技術・家庭(家庭分野)におけるモデル授業を提案する。
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Causes of Carryover |
次年度については、研究分担者を1名追加することで、研究成果の向上を目指す予定である。研究分担者の所属が遠方であること及び国際会議における成果の発表を予定していることから、主に旅費として使用する計画である。
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