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2023 Fiscal Year Annual Research Report

Critical Reflection on the Phenomenon of the'Chuichi Gap'and Problems in School Transition/Collaboration between Elementary Schools and Junior High Schools

Research Project

Project/Area Number 17K04868
Research InstitutionSanyo Gakuen University

Principal Investigator

毛利 猛  山陽学園大学, 総合人間学部, 教授 (50219961)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2024-03-31
Keywords中一ギャップ / 小中連携 / 学校における働き方改革 / 物語論 / 学級づくり / 異年齢集団活動
Outline of Annual Research Achievements

「中一ギャップ」現象に関する物語論的な考察、および大学生に対する回想調査を踏まえて、実効的な小中連携は、一方で、異なる学校文化の間の移行に伴う衝撃(ショック)を和らげる方向で手を差し伸べつつも、他方で、その衝撃を「成長の弾み」に変えていこうとする「両にらみ」の取り組みにならざるを得ないことを明らかにした。
新型コロナウイルス禍は、一方では、学校のデジタルトランスフォーメーション、ICT活用を加速させることになったが、他方では同時に、子どもたちが学校に通うことの有難さ、学校で学級の仲間や異年齢の仲間とつながることの重要性を浮かび上がらせることになった。わが国の教師による「学級づくり」や「異年齢集団による交流」の取組みは、子どもの社会性や「たくましさ」を育成するために必要な活動でありながら、それを学校で行うには、あまりにもリスクの高い活動になり、それに伴って教師の負担感も強まっている。
ポストコロナの時代、学校における働き方改革の時代には、「学級づくり」や特別活動などの日本型学校教育の強みを損なうことなく、なおかつこれを無理なく継承していくことが求められている。「両にらみ」の小中連携においても、適応上の問題を抱えた子どもへの(ギャップをなくす方向での)援助の仕方を、平均的な多数の子どもたちにそのまま当てはめることなく、教師のエフォートを適正に配分しつつ、社会性や「たくましさ」を育成するための「学校ならでは」の地道な取組みを続けていく必要があることを提言した。

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Published: 2024-12-25  

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