2019 Fiscal Year Annual Research Report
Overall study of safe learning-Programming and class development by judgment paper utilization of teaching materials
Project/Area Number |
17K04877
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Research Institution | Ishinomaki Senshu University |
Principal Investigator |
新福 悦郎 石巻専修大学, 人間学部, 教授 (20734122)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 安全学習 / 判決書教材開発 / プログラム化 / 授業開発 / 感想文分析 / 安全学習資質能力 / 大川小高裁判決 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、総合的な安全学習のプログラム化および授業開発について、具体的な授業実践を通して検討し、判決書教材を活用した事例による安全学習の可能性と課題について検証した。具体的には、研究協力者による授業実践の授業記録や感想文をもとにして、児童生徒に育成する安全学習についての資質能力との関連から、本研究の可能性と課題について分析し検討した。次のような項目が本研究の成果となる。 「Ⅰ 安全学習の理論」として、「安全学習の総合的研究」「安全学習に関する教材開発と授業プログラムに関する論考」としてまとめた。「Ⅱ 安全学習に活用できる判決書教材」としては、「教材開発一覧表」を作成し、その具体的な教材例として、「(1)いじめを防ぐ」「(2)相手へのいたずらや嫌がらせ的な事故を防ぐ」「(3)自然災害による事故被害を防ぐ」ことに関する6つの判決書教材を開発した。また、「判決書教材を活用した安全学習の授業実践」として「1いじめを防ぐ」ことを目的に、「(1)前橋地裁(平成26年3月14日判決)を活用した授業実践」「(2)広島地裁(平成19年5月24日判決)を活用した授業実践」をまとめた。「2自分自身を守る」として、「名古屋地裁一宮支部(平成19年9月26日判決)を活用した授業実践」、「相手へのいたずらや嫌がらせ的な事故を防ぐ」ために、「東京高裁(平成30年3月28日判決)」を活用した授業実践をまとめた。また、「暴力行為による事故を防ぐ」ために「東京地裁(平成5年7月20日判決)」を活用した授業実践」を分析した。 さらに「安全学習授業実践の検証―感想文記述の分析」として、「名古屋地裁一宮支部(平成19年9月26日判決)を活用した授業」と「千葉地裁(平成24年11月16日判決)」を活用した授業」の感想文記述を分析し、本研究の考える安全学習における資質能力との関連性を考察した。
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