2019 Fiscal Year Annual Research Report
The sovereign education teaching materials to make with teachers and researchers
Project/Area Number |
17K04883
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
藤井 剛 明治大学, 文学部, 特任教授 (00757461)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 主権者教育 / 政治教育 / アクティブ・ラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
公職選挙法改正により「18歳選挙権」が実現し「主権者教育」が始まった。本研究の目的は、主権者教育実践上、最大の課題である「主権者教育教材」不足解消のため、研究者と現職教員が連携して「主権者教育教材」を作成、全国の教育現場に発信することにあった。 研究1年目と2年目は、主権者教育に造詣の深い研究者を講師に招き、主権者教育教材にふさわしい話題を提供していただき、現職教員がその話題を発展させて教材を作成するワークショップを開催した。講師として、佐々木毅東大名誉教授、宍戸常寿東京大学教授、服部高宏京都大学教授を招き、多くの現職教員が参加した。 研修最終年度は、それまで作成した教材を現職教員が勤務校で実践し、お互い授業参観をして研究協議を行ない、教材のブラッシュアップを図った。さらにそれらの実践を持ち寄り、2019年10月19日に研究成果報告会を明治大学で開催した。同報告会では、授業実践発表の他に、「新科目『公共』と主権者教育」とのテーマで土井真一京都大学教授、「本研究のまとめ」として桑原敏典岡山大学教授から研究の深化を図る講演をいただいた。報告会には、全国から研究者や教育関係者が集まり意見交換を行ない、研究成果を広げることができた。 また最終年度の8月には、ドイツのギムナジウムを訪問し、約1週間、「政治教育」の授業に参加することができた。政治教育の授業に参加するだけでなく、3名の授業担当者と「政治教育」の授業実践上の諸問題(例えば、「中立の確保」「教員の政治的発言の範囲」など)について意見交換を行ない、上記発表会で紹介すると同時に、山川出版から書籍として発表する予定である。さらにこのドイツでの経験は、後日、学会等で発表を行なう予定である。 このように、本研究は当初の目的をほぼ達成した。今後、さらに研究を発展させたい。
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Research Products
(3 results)