2017 Fiscal Year Research-status Report
高校生のアントレプレナーシップ育成を目指した教育プログラムに関する国際比較研究
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17K04884
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
宮崎 猛 創価大学, 教職研究科, 教授 (50440227)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 起業家教育 / アントレプレナーシップ / サービス・ラーニング / 高大連携 / キャリア教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
1論文の刊行 前年度までの科研研究のまとめであり、また本研究のスタートアップとなる論文 “The Influence of Service-Learning on the Civic Attitudes and Skills of Japanese Teacher Education Candidates”の最終まとめを行い、The International Journal for Research on Service-Learning in Teacher Education, 2017, Vol.7にシアトル大学Jeffrey Anderson教授, Stacey Jones教授との共同研究として刊行することができた。 2調査研究の準備 研究対象である各国SAGEの参加団体へ調査を依頼するためにSAGE(Students for the Advancement of Global Entrepreneurship)世界大会(ウクライナ)参加し(2017年8月)、SAGE・Globalの代表であるカリフォルニア州立大学ディバーグ教授ならびに米国、ナイジェリア、中国等の関係者に本研究の概要を伝え、次年度よりはじまる調査研究への協力について了解を得た。 各種データベースの検索によって、わが国の起業家教育ならびにサービス・ラーニングに関する論文を渉猟し、研究に資すると考えられる論文256本をデータベース化した。また、次年度の研究の本格的な調査研究を開始するために研究協力者である桐山信一教授との打ち合わせを行い、次年度の研究体制を確立した。 第5回SAGEJAPANCupを3月21日に7チームの参加をもって開催した。米国よりディバーグ教授またSAGEGlobalの運営責任者ベスト氏を招聘し、今後、質の高いプログラムへ改善するための示唆を受けた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
4年に及ぶ本研究の初年度として、その基盤を確立することができた。具体的には上記のように調査研究対象の内諾、基本文献のデータ化、次年度以降の研究体制の確立などである。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の研究の中心は質問紙調査票を作成することである。そのために①本研究に資すると考えられる国内外の関連文献(昨年度データベース化)への分析を通して、調査内容(質問項目)ならびにそれらの研究結果を明らかにする②本調査研究の基盤となる市民性スケールCASQの日本語版を多段階法(repeated forward-backward translation sequence)によって作成する。①②への検討を通して、本研究における調査項目やスケールを作成・確定する。この段階で創価大学に常設されている「研究倫理審査委員会」に研究の趣旨と研究計画を報告し、研究実施の許可を取得する。そのための申請書類の準備を行う。調査依頼を可能なところ(国・団体)から開始する。
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Causes of Carryover |
当初想定していた人件費が不要となった。これはデータベースの作成を研究代表本人が行ったためである。次年度の使用計画としては先行文献の分析・整理、質問紙準備のための人件費、ならびに国際比較調査のための渡航費が主なものとなる。
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Research Products
(6 results)