2019 Fiscal Year Annual Research Report
The effect of peer support training and activities on the growth of school children with mental health support
Project/Area Number |
17K04897
|
Research Institution | Kobe Shinwa Women's University |
Principal Investigator |
金山 健一 神戸親和女子大学, 発達教育学部, 教授 (80405638)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗原 慎二 広島大学, 教育学研究科, 教授 (80363000)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | ピアサポート / 児童生徒 / 包括的支援 / ネット依存 / いじめ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,3年間の取組の3年次であり、ピアサポートの有効性の研究を進める上で基礎的知見を得るため、アンケート調査、インタビュー調査、有識者による評価検討を実施した。 (1)アンケート調査・・・①2019年は児童生徒7873人を対象にアンケートを実施し、ピアサポートの効果を測定した。調査協力者は、小学生2401人、中学生2089人、高校生3383人である。児童会・生徒会活動で、ネットのルールづくりをした群と、ルールづくりをしていない群で、ネット依存やSNSルールの守り方を調査した。仲間でサポートできる学校環境は、ネット依存や、子供たちのストレスを低減することが確認できた。 ②中学生80人を対象に、2017年~2019年、年間平均8回のピアサポートを実施して、効果をアンケート(学校環境適応感尺度,アセス)で測定した。その結果、学級の満足感が有意に向上し、さらに問題行動発生にも減少傾向が見られた。ピアサポートプログラムを年間計画に位置づけることが必要であることが示唆された。 (2)インタビュー調査・・・2019年児童生徒13人を対象に、ピアサポートをキャンプをして集中的に実施し、半構造化面接でのインタビュー調査をした。調査協力者(参加者)は、小学生3人、中学生5人、高校生5人である。ピアサポートでは、体験型のプログラムも取り入れ、コミュニケーションを向上できる内容を実施した。トレーニングを受けている大学生によるプログラム実施は、年齢が近いためにモデリング効果があると推測された。 (3)有識者4人によりピアサポート研究の外部評価を実施した。概ね良好ではあるが、実験群・統制群をより明確にする必要性も示唆された。 上記の研究により、包括的な学校支援モデルにおいて、ピアサポートの重要性が確認できた。課題は、ピアサポートを各学校のカリキュラムマネジメントにどのように位置づけるかである。
|
Research Products
(5 results)
-
-
-
-
[Book] 子どもと健康 編集委員会2019
Author(s)
保健室ですぐできる子どもとの付き合い方
Total Pages
pp 37-71
Publisher
RKS 労働教育センター
ISBN
978-4-8450-0838-4 C3037
-