2017 Fiscal Year Research-status Report
グローバルに発信する日本の伝統・文化を生かした教育モデル-身体表現コアプログラム
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17K04898
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Research Institution | Kobe Shinwa Women's University |
Principal Investigator |
畑野 裕子 神戸親和女子大学, 発達教育学部, 教授 (80167585)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | グローバル / 日本の伝統・文化 / 身体表現 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本の伝統や文化の価値を理解し尊重する教育は、現代社会における教育の課題を視野に、これまでにも増してより重要となっている。そして、日本から伝統・文化を世界に発信する教育は、社会的なニーズや教育改革の展望を背景に、火急となってくる。そこで、本研究では、グローバルに発信する日本の伝統・文化を生かした身体表現の教育モデルを検討することを目的としている。 平成29年度は、まず初年度として、「日本の伝統・文化」や「身体表現」とその教育に関する研究等について、国内・国外で発表された研究論文など資料を収集することを計画した。 幼稚園から高等学校における身体表現の学習経験の有無に関する調査をみると、小学校での「表現運動」の授業において、振付けられたものやYOSAKOIソーラン系によるものが多かったという報告がみられた。このような授業内容等に関しては、別の機会に詳細な検討を要するかと思われるが、YOSAKOIソーランに関しては、運動会や海外との国際交流の場面においても実施されており、広く教育現場でも普及していることが示唆された。YOSAKOIソーランは、高知県の「よさこい祭り」をルーツとし、北海道の民謡「ソーラン節」がミックスされ、「鳴子」と音楽に「ソーラン節」のフレーズを入れる演舞である。地域おこしのイベントとして、1992年に開催されたYOSAKOIソーラン祭りから、全国、そして世界へと広がっていった。そこで、初年度は、YOSAKOIソーランに着目した資料を中心に収集を行った。 これらの研究結果については、学会において発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度として、当初予定していた資料などをおおむね収集することができ、交付申請書に記載した研究目的をおおむね達成している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の今後の推進について、現段階では研究計画について大きな変更の予定はなく、おおむね交付申請書に記載した研究計画通りに進行する予定である。
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Causes of Carryover |
平成29年度に予定していた資料収集の出張等について、スケジュールの都合上等で取りやめたり、データの収集が完遂まで至らなかったりしたため、一部予算が次年度に繰り越すこととなった。その繰越分については、次年度に追加の資料収集等の出張等や物品の購入を予定しており、そこに充当する計画である。それ以外の次年度の研究費使用計画に関しては、おおむね当初の研究計画通りである。
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