2019 Fiscal Year Annual Research Report
An Education Program for Global Communication Using Japanese Tradition and Culture: Bodily Expression Core Program
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17K04898
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Research Institution | Kobe Shinwa Women's University |
Principal Investigator |
畑野 裕子 神戸親和女子大学, 発達教育学部, 教授 (80167585)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | グローバル / 日本の伝統・文化 / 身体表現 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度に実施した研究は、次の通りであった。 まず、初年度・次年度に収集した資料等、すなわち、グローバル世界における「日本の伝統・文化に関する教育」「国際理解教育」、「身体表現」とその教育に関する研究資料等について、アップデートして追加収集した。そして、結果の一部について、総合的な学習の時間における「国際理解教育」の研究動向として、CiNii掲載論文のタイトルに対するテキストマイニングを用いて、考察を試みた。 次に、「身体表現」に関しては、野口三千三の身体観を手がかりとして、前年度までに得られた野口体操に関する貴重な実践資料について追加的な分析を行い、The 24th Annual ECSS Congress において発表した。 最後に、「グローバルに発信する日本の伝統・文化を生かした教育モデル-身体表現コアプログラム」として、本研究者が、女子大学生86名に対してプログラム授業を実施した。主な内容は、日本の伝統的な身体様式としての正座とお辞儀の所作体験と、日本の身体表現に関する解説であった。実施後の質問紙調査の結果、所作体験の前後では、正座やお辞儀の姿勢や礼儀などに対する肯定的な反応がみられた。また、身体表現に関しては、日本の文化(日本舞踊やYOSAKOIソーラン)に関する理解が深まり、日本の文化を海外に伝えたいという意見がみられた。今後、このような日本の伝統・文化を生かした所作体験や身体表現に関する学習プログラムについて、グローバルに発信し続けることが重要と思われる。
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