2018 Fiscal Year Research-status Report
studies on the support for elementary school teachers to develop lessons enhacing pupils' literacy of disaster prevention and on its international expansion
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17K04902
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Research Institution | Hijiyama University |
Principal Investigator |
林 武広 比治山大学, 現代文化学部, 教授 (50116646)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土井 徹 富山大学, 人間発達科学部, 准教授 (60782125)
磯崎 哲夫 広島大学, 教育学研究科, 教授 (90243534)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 防災リテラシー / 現職教員研修 / 連携授業 / 土砂災害 / モデル実験 / 小学校 / インドネシア / フィリピン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題に関する30年度の研究として,まず研究代表者の林が広島県内の小学校21校の教師対象に行った①防災学習実施教科・領域,②防災学習指導で重視すること,③防災学習指導での課題・問題点についての質問回答(回答数301名)の詳細な分析を行った。それらの分析結果と林による広島県内小学校における下記連携(示範)授業の成果を併せて日本災害情報学会第20回大会(林・土井・藤川・礒崎,30年10月28日,於:東京大学)で報告した。また林がインドネシア中部ジャワ地域の小学校で行った特別授業及び土砂災害に関する教員研修会の内容と成果,及び主として広島県内の小学校現職研修と土砂災害に関する連携授業の内容と成果を国際学会(Hayashi, Doi, Isozaki, Fujikawa, Tuswadi, #1132, 30年12月1日,2018 International Conference of EASE, National Dong Hwa Univ., Taiwan)で発表した。また,インドネシア,バンジャラヌガラ県の小学校教員対象に上記①ー③と同内容で行った質問紙調査(回答数161名)の回答分析を行い,その内容の詳細を比治山大学・比治山大学短期大学部教職課程研究第5巻(Hayashi, Fujikawa, Tuswadi,英文,pp.86-96)に論文発表した。分担者の土井は,富山市において土砂災害に関する教員研修を実施し,参加者へのインタビュー調査をSCAT法で分析した結果から導出した成果を日本地学教育学会72回全国大会 (土井・林,30年8月25日,筑波大学)で発表した。 また,30年度に林が行った土砂災害に関する連携(示範)授業に関し,連携した全担任教師対象に児童へのインパクト及び授業づくりへの寄与ついての質問紙調査と教師数名を選んでインタビュー調査を行った。また31年2月末には研究代表者の林がフィリピンのサントトマス大学を訪問し,国の防災教育の現状について意見交換を行い,小学校教員対象に上記に内容による質問紙調査を元年前半の期間に行うことを協議した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本課題の研究はこれまでの概ね計画通りである。29年度中に予定していた国際学会での研究成果の発表は30年度の成果も加えて30年12月に行った。海外展開については,インドネシアの現地の研修施設での実施調整の遅れがちであったが元年6月中旬にインドネシア,バンジャラネガラ県での教員対象の防災教育ワークショップを行う予定となった。また予定していたフィリピでの調査については,マニラのサントトマス大学の研究者と連携協議が遅れていたが元年度前半に行う予定となった。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度にあたる元年度の計画としてまず30年度に行った上記の質問紙及びインタビュー調査結果の分析を行う。それらの結果はこれまでと同様に関連学会で口頭又は論文発表することとしている。なお30年度までに代表者の林と分担者の土井が教員研修として広島,富山,インドネシアで実施してきた土砂災害及び津波災害に関する教員研修や連携(示範)授業については,本研究課題の目的である教師及び児童の「防災テラシー向上」の視点からこれまでの成果と課題の精査を行い,モデル装置の改良や研修内容の改善を試み,学校での連携授業や研修会での実践を通した検証を富山及び広島で行う。分担者の磯崎は,防災教育の意義について研究を進めており予定通り元年度中に成果を論文発表する予定としている。国際展開として30年度に引き続き代表者の林がインドネシアで教員対象の研修会を元年6月に実施し,その成果と課題を検証する。フィリピンではマニラのサントトマス大学を訪問し,当大学の研究者と連携して広島及びインドネシアと同じ内容の質問紙による現職小学校教員の防災リテラシーの状況調査とそれぞれの課題を踏まえた効果的研修の方途を検討していく。可能であれば研修会などを元年度後半に実施する予定である。その後,これら3カ国のケースを比較検討し,災害が多い国における教員及び児童の防災リテラシー向上のための指導のあり方とそのための効果的な教員研修の方途を提案したいと考える。これらの研究成果は国内外の関連学会誌等に論文投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
海外展開先でインドネシア及びフィリピンとの活動日程調整の結果,元年度に延期になったため。
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Research Products
(9 results)