2019 Fiscal Year Research-status Report
Symbiosis and Diversity Understanding Curriculum Development : Utilization in the Course of Home Economics Teacher Training
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17K04903
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Research Institution | Hiroshima Cosmopolitan University |
Principal Investigator |
冨田 道子 広島都市学園大学, 子ども教育学部, 教授(移行) (10738785)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 依里子 大阪成蹊短期大学, 生活デザイン学科, 准教授 (10638125) [Withdrawn]
艮 香織 宇都宮大学, 教育学部, 准教授 (10459224) [Withdrawn]
石垣 和恵 山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (20748941)
齋藤 美保子 鹿児島大学, 水産学部, 研究協力員 (20551708)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 家政教育 / 家庭科教育 / 共生 / 多様性 / 生活主体 / 当事者意識 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成31年度(令和元年度)はこれまでの研究を統合し、家政教育、家庭科教育に留まらず、他の研究分野へも広く発信することができた。 具体的には、①平成30年度に構築したUDカリキュラムおよび発展授業のカリキュラムの精選を図るため、高校での授業実践を継続実施した。さらに、多様な高校での関心が得られ、実践校を増やすこともできた。②新たに盲学校の家庭科教諭の協力を得ることができ、特別なニーズを持つ生徒を対象にした授業も試行することができた。③実践記録をもとに、研究分担者・研究協力者でカンファレンスを行うことができた。①②については昨年度と同様に、個人情報の保護と取扱い、データ内容の秘匿維持について十分に説明し、同意を得たものについて実施した。また、データの公表に際しても、個人名は一切出ないことを説明した。さらに、調査にあたっては、研究代表者の所属する倫理委員会にて承認を受けてから実施した。 これらの実践は、令和元年2月に民間家庭科教育研究誌で、9月に所属大学学部紀要で、12月に日本家庭科教育学会の例会で、さらに令和2年3月には、多分野の研究者で構成される地域安全学会で、研究成果を公表することができた。 さらに、これらの成果は、家政教育だけでなく、広く大学の教養科目や社会教育も含めて教育全般に重要な提言を行うことができることが示唆されるため、カリキュラムの研究成果を実践可能なガイドブックとして出版する準備を進めているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究協力者が増え、多様な学校種での実践が試行できた。特別なニーズ教育の視点からの意見は、本カリキュラムの開発を進める上で研究者の視点に広がりを与えた。また、より多くの教育現場で活用できることを念頭に、カリキュラムの構築に時間をかけた。これらのことから、カリキュラムの成果のまとめが計画当初の年度を越えることとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度は、開発カリキュラムについての実践ガイドブックを出版する。令和2年3月に出版社が決まり、現在7月末の入稿に向けて原稿の作成に取り組んでいるところである。12月刊行を目指したい。
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Causes of Carryover |
計画当初は、昨年度の段階で成果物の出版を目標にしていたが、開発カリキュラム内容の充実と精選を図ることを念頭に、出版年度を次年度に先送りしたため。
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