2018 Fiscal Year Research-status Report
特別支援学校における聾重複児の在籍・支援の実態調査によるインクルーシブ教育の展望
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17K04915
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
木村 素子 群馬大学, 教育学部, 准教授 (60452918)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 特別支援学校 / 聾重複障害児 / 特別支援教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、知的障害を併せもつ聴覚障害児(以下、聾重複児)が全国の特別支援学校等にどのように就学・在籍しどのような支援を受けているのか、その実態を把握し、さらに都道府県によって異なる就学・在籍パターンを類型化し、その類型の規定要因は何か、各類型の利点や課題は何かを明らかにすることを目的とする研究である。 今年度は、安静の必要や入院のため、調査の実施は困難であったが、これまでの調査データのうち、宮崎県の特別支援学校に在籍する聾重複児の在籍状況と支援の実態について論文にまとめて、査読付き学会誌へ投稿し採択された(3月公刊『障害科学研究』)。その結果、聾重複児のおよそ7割が知的障害の特別支援学校に在籍するものの、視覚的支援の必要と思われる高度~重度難聴のある児童生徒に対して、視覚的支援の可能な学級編制、教員配置、研修体制、教育課程が十分に用意されていないことが明らかとなった。とりわけ、知的障害を併せもつ聴覚障害児は、独特な手指サインなどを用いるため、より高度な専門性のある教員の配置が必要であるが、現状では、本などで手話を学ぶ程度に手話やサインを部分的に用いる教員も少なくなかった。このような知的障害特別支援学校の現状を踏まえ、全国的な調査の準備と並行して、知的障害特別支援学校においてどのような体制が整えば、聾重複児にとって学びやすい環境となるのかについても、研究課題として深めていく必要性が明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は、前半は妊娠による安静の必要、後半は切迫早産による約3ヶ月の入院、その後の出産と育児休業のため、新たな調査の実施はできなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
第二子育児のため頻繁な出張は困難なため、これまで収集したデータの整理や分析、論文の執筆を行い、新たな課題の整理と今後の研究計画の具体化に努める。全国調査の質問紙案の検討等を行う。
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Causes of Carryover |
妊娠による安静の必要、入院、産休育休によって研究を進めることができなかったため。育休等に伴う中断も含め、期間を延長することにより、研究を推進する。
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Research Products
(1 results)