2019 Fiscal Year Research-status Report
注意欠如多動症と自閉スペクトラム症における前頭葉機能の障害部位の差異に関する研究
Project/Area Number |
17K04947
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
沢 哲司 北里大学, 医療系研究科, 講師 (80756768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生地 新 北里大学, 医療系研究科, 教授 (20185177)
松浦 直己 三重大学, 教育学部, 教授 (20452518)
成本 忠正 東京福祉大学, 心理学部, 准教授 (60434560)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 発達障害 / fNIR / 実行機能 / 広汎性発達障害 / 注意欠如多動性障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、発達障害のうちのAD/HD児、PDD児とその合併症例児に対し、認知機能を測定する課題のセットであるCANTABと脳機能画像診断を測定するfNIRS撮像を使用して、各群の実行機能障害の特性とその前頭葉活動を定型発達児と比較検討することが課題である。 29年度では、研究に適した対象者の抽出と、対象者への協力の依頼を行った。その実績の中には、被験者が集まる複数の研究・医療機関への協力依頼と承諾を 得たことも含まれている。また、CANTABはいくつかの認知機能検査で構成されているが、本研究課題に適する課題選びを予備実験の中で改めて検討してきた。研究計画の段階では、背外側前頭前野の評価課題とされているWCSTの実施を予定していたが、定型発達の学生50人を対象にした予備実験の中で、fNIRSと組み合わせて実施するには、データを取っていくことに工夫が必要であることがわかった。課題の「ルール理解」が成績に関係するこの検査課題で、課題実行中のどの段階でルールを理解したかによってfNIRSで得られる脳活動の結果データ全体に大きな影響が出ることがわかったためである。このfNIRSとWCSTの関係については、東京福祉大学で行われた研究会で既に報告済みである。 30年度は、実施する認知機能を測定する課題を最終的に決定し、依頼した対象者に対して、実際にデータを取っていく予定であったが、研究代表者の所属変更やライフイベントにより十分活動が行えなかったため、31年度に繰り越して実施する。 31年度は、新型肺炎の影響により被験者を十分に集めることができなかったため今年度の7・8月に集中して可能な限りのデータを取得し、研究結果をまとめる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型肺炎の影響により被験者のデータ収集が困難となった。
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Strategy for Future Research Activity |
可能な限りのデータを取得し、研究結果をまとめる。
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Causes of Carryover |
新型肺炎の影響により研究を十分に遂行することができなかったため
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