2019 Fiscal Year Research-status Report
特別支援教育に携わる教員へのレジリエンスプログラム開発
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17K04961
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
中塚 志麻 神戸大学, 保健学研究科, 保健学研究員 (10595490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶 正義 関西国際大学, 人間科学部, 准教授 (00623563)
高田 哲 神戸大学, 保健学研究科, 名誉教授 (10216658)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 特別支援教育 / レジリエンス / ストレス / 教員研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は大別して以下の3つを実施した。1)特別支援学校の教員を対象にレジリエンスプログラム(案)の実施。対象:H県内の特別支援学校の教員及び支援専門員。プログラム内容:①レジリエンスを高める呼吸法(参加者9名)②レジリエンスを高めるストレスマネジメント動作法(参加者14名)③スヌーズレンワーク(参加者16名)。それぞれのプログラム研修終了後に研修評価も加えた質問紙調査を実施したところ、参加者の精神的な安定を促す効果が期待以上または、期待通りであった者は①呼吸法77.7%②動作法78.5%③スヌーズレンワーク68.8%という結果となった。 2)発達障害のある子どもの保護者に対するレジリエンスプログラム案の実施。対象:H県の発達障害支援モデル教室に参加した保護者31名(第1回14名・第2回10名・第3回7名)。プログラム内容:①レジリエンスとは ②レジリエンスを高める言葉 ③レジリエンスを高める絵本童話。研修終了後の質問紙調査では回答者の93.5%が研修内容に満足を示していた。 3)西日本豪雨の被災地における障害のある子どもの保護者に対するレジリエンスプログラム案の実施。対象:西日本豪雨で被災したO県M市・M町在住で障害のある子どもの保護者34名(第1回11名・第2回15名・第3回8名)。プログラム内容①レジリエンスを高める言葉 ②良いところをみつける名人になろう ③レジリエンスを高める映画。研修終了後の質問紙調査では、回答者14名全員が精神的な健康度が向上したと回答した。。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の体調不良と介護が重なり、研究計画通り実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
Covid19の影響により、教員を対象とした研修が、学校再開まで不可能となった状況となった。このため、従来の対象者に加え、1)特別な支援を要する子ども達に携る保育士 2))特別な支援を要する子ども達の保護者、3)covid19の影響を受けた福祉施設職員等を対象とし、対象者を拡充した研究を展開する予定である。
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Causes of Carryover |
1)当該助成金が生じた状況:当該年度において、研究代表者の体調不良及び介護の発生により、当初の研究計画通り実施することが困難となった。そのため、次年度までの研究延長を申請し、研究を継続することとなった。 2)翌年度分として請求した助成金と合わせた使用計画 ①研究対象者を教員に加えて保育士・保護者・福祉施設関係者に拡大した研究を実施する。②レジリエンス冊子・資料を作成し、研究対象者に配布する。
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Research Products
(4 results)