2017 Fiscal Year Research-status Report
カーボン・ナノチューブを用いた革新的静電セプタムの技術開発
Project/Area Number |
17K05132
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
冨澤 正人 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 准教授 (80197920)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武藤 亮太郎 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 准教授 (50392147)
岡村 勝也 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (50415048)
新垣 良次 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 技師 (70625251)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | カーボンナノチューブ / ワイヤー / 静電セプタム |
Outline of Annual Research Achievements |
カーボンナノチューブ遅い取り出し用静電セプタムのセプタムへ適用が実現すると、遅い取り出しで必然的におこるビームロスを大幅に低減することが可能となる。このビームロス低減により発生する2次粒子の抑制が可能となり装置周辺の放射化、装置の放射線損傷の抑制が可能となる。これにより遅い取り出しビームの大強度化が可能となる。本年は、メーカーの協力のもと試作したカーボンナノチューブを用いた遅い取り出し用静電セプタム開発のための基礎的研究を実施した。カーボンナノチューブを静電セプタムのセプタムに利用するためのカーボンナノチューブワイヤーの太さの最適化検討、ワイヤーを静電セプタムのヨークに固定するための両端の固定方法の検討を実施した。また2017年11月にCERNで開催された遅い取り出しワークショップのinvited talkで遅い取り出し開発の現状について報告を行った。またCERNの専門家とカーボンナノチューブ遅い取り出し用静電セプタムの技術開発に関する議論を行い今後協力して開発を進めることになった。2018年3月にFNALを訪問し、カーボンナノチューブ遅い取り出し用静電セプタムのセプタム開発の計画・現状について報告を行った。カーボンナノチューブ遅い取り出し用静電セプタムの開発に関してFNALの専門家との協力関係を進めることを確認した。特にカーボンナノチューブワイヤーの固定方法の最適化に関する協力を進めることになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
重要な項目に関しては、現実的な当初の計画を立てたため
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Strategy for Future Research Activity |
太さの最適化されたカーボンナノチューブワイヤーを大量に生産する。カーボンナノチューブワイヤーの両端を最適された方法で固定ジグをとりつける。を太さの最適化されたカーボンナノチューブワイヤーを大量に生産する。高電圧試験用ヨークに製作したカーボンナノチューブワイヤーをバネを介して取り付ける。ヨークに張られたカーボンナノチューブワイヤーのアライメントを測定する。
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Causes of Carryover |
カーボンナノチューブワイヤーの試験のための製作は試作品を用いたため本年度は費用が発生しなかった。 昨年度執行しなかった予算でカーボンナノチューブワイヤーの基礎試験を進める。
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