2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K05369
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
小守 良雄 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 准教授 (20285430)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ルンゲ・クッタ・チェビシェフ / 確率遅延微分方程式 / 数値的安定性 / 確率微分方程式 / 陽的数値解法 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度に 2 件の国際会議発表を行った.まず,ICIAM2019 (スペイン,バレンシア) において,Explicit numerical methods for weak second order approximations to the solution of stiff Ito stochastic differential equations という題目で発表した.平成 29 年度に書いたプレプリントの内容を大幅に改訂し,その一部を発表した.次に,ICNAAM2019 (ギリシャ,ロドス) において,Stability analysis of numerical methods using a linear test SDE with delay and non-delay in a diffusion term という題目で発表した.平成 30 年度に,一定の時間遅れを持つ確率遅延微分方程式に対する陽的数値解法を提案した (論文掲載済み).本年度の発表では,その解法の数値的安定性を解析した.この解析に用いたテスト方程式は,拡散項が時間遅れの有る項だけでなく,それが無い項にも依存するという特徴を持つ.この発表内容をまとめた Extended Abstract が, AIP Conference Proceedings の一つに掲載される予定である.なお,1 件目の発表に関しては,会議後も研究を進めた.まだその内容を明かせないが,近い将来に論文で発表予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
論文を海外の一流雑誌に投稿したが,2 度の査読を経て,結局不採択に終わった.その為,思うように論文掲載が進んでいない.
3 月末から海外の研究室訪問を予定していたが,コロナの影響を受け,取りやめになった.渡航後に海外の研究協力者と新たな研究を始めることを計画していたが,そこまでに至っていない.
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度同様,令和 2 年度もクイーンズランド工科大学の K. Burrage 教授と密に連絡を取りながら,研究を進めて行く.
まずは,現在取り組んでいる研究をできるだけ早く論文にまとめて投稿する.これが喫緊の課題である.
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Causes of Carryover |
所属大学の学部改組により,担当授業の時間割が変更された.その影響により,令和元年度に予定していた,海外の研究室訪問を次年度に回すことにした.
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Research Products
(5 results)