2020 Fiscal Year Research-status Report
星形成領域、晩期型星星周領域における磁場の役割の研究
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17K05388
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| Research Institution | Kagoshima University |
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Principal Investigator |
新永 浩子 鹿児島大学, 理工学域理学系, 准教授 (20709589)
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| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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| Keywords | 星間磁場 / 星周磁場 / 星間物理学 / 星形成 / 晩期型星 / 質量放出 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
VY CMa星については、Jansky VLAを用いた拡がったSiO輝線偏波観測、VERAを用いたSiO分子の振動励起状態v=0, 1, 2, 3 の４輝線同時観測、MERLIN望遠鏡による３つのOH分子輝線偏波観測、すばる望遠鏡を用いた近赤外線の偏波観測のデータを、ALMA等のデータと比較し、現在成果を論文にまとめている。
星形成領域については、L1521F分子雲コアについて解析を進め、JCMTの偏波観測装置SCUBA2-POL2による450μm/850μmの同時観測データを精密な機械偏波モデルを適用することにより、かつては不可能だった高感度で、両バンドで偏波検出に成功、分子雲コア中心領域からサブミリ波連続波でトレースされる10,000AUを超える範囲で磁場構造を検出した。L1521F分子雲コアはコアの外側と内側で逆回転しているが、逆回転の起こる場所付近で磁場が大きく方向を変える様子を捉えることに成功した。
2021年3月22日から26日まで、国際天文学連合シンポジウム（IAU）360 Astropol2020 New Era of Multi-wavelength Polarimetry の科学組織委員会(Science Organization Committee)の委員長として、SOC, LOCチームメンバーと企画・準備を遅滞なく進め、シンポジウムを予定通り遂行し、大成功のうちにサイエンスセッションを完了した。今回のIAUシンポジウムでは、若手研究者を対象とした最優秀ポスター賞、最優秀発表賞（口頭発表者対象）をシンポジウム開催期間中にSOCで投票の上、選出し、博士課程の学生、博士後研究員、計５名に授与、公表した。
２９カ国から１６８人の研究者が参加し、１２９の論文が投稿、発表された。参加者の９５パーセントはオンラインで参加し、５パーセントの参加者は緊急事態宣言地域から来ない、緊急事態宣言地域を経由しない研究者のみを厳選し、現地での参加を許可した。感染対策も厳格に適用し、実行した。
国際シンポジウムの集録論文集はCambridge University Pressから出版予定である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度はコロナウィルスのoutbreakにより様々な困難な状況が重なったが、上記の通り、複数のマイルストーンと捉えることのできる研究成果を打ち立てることができたことは特記に値する。
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| Strategy for Future Research Activity |
今年度は最終年度として、現在出版準備中の複数の論文を執筆、出版することに注力する。
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| Causes of Carryover |
コロナウィルス蔓延のため、予想していた共同研究旅費が使用しきれなかったため、次年度使用額が生じた。今年度は論文の投稿料として、繰り越した金額を使用したいと考えている。
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[Journal Article] Does the magnetic field suppress fragmentation in massive dense cores?2021
Author(s)
Palau, Aina; Zhang, Qizhou; Girart, Josep M.; Liu, Junhao; Rao, Ram; Koch, Patrick M.; Estalella, Robert; Chen, Huei-Ru Vivien; Liu, Hauyu Baobab; Qiu, Keping; Li, Zhi-Yun; Zapata, Luis A.; Bontemps, Sylvain; Ching, Tao-Chung; Shinnaga, Hiroko; Ho, Paul T. P.; Ahmadi, Aida; Beuther, Henrik
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Journal Title
The Astrophysical Journal
Volume: 912
Pages: 159
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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