2018 Fiscal Year Research-status Report
Subduction of North Pacific Central Mode Water and its decadal variability
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17K05652
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡 英太郎 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (60360749)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 中央モード水 / サブダクション / 十年規模変動 / フロント・中規模渦 |
Outline of Annual Research Achievements |
テーマ1「形成域西部における中央モード水(CMW)の形成・輸送・変質過程」ならびにテーマ2「様々なスケールで起こるCMWのサブダクションの実態」に関して、2013年と2016年の白鳳丸の2航海で取得したデータの解析を、昨年度に引き続き行った。41Nと37.5Nの2本の東西測線の各CTD・XCTD観測点におけるCMWの構造を詳しく調べたところ、これまで亜熱帯モード水(STMW)に関して報告されてきた「複数コア」が頻繁に見られることが分かった。そこで、各プロファイルにおける複数コアの抽出アルゴリズムを作成し、両測線における複数コアの分布を得た。これまで、41N測線には「重いタイプのCMW」、37.5N測線には「軽いタイプのCMW」が分布しているという前提で解析を行ってきたが、実際には中規模渦の働きにより、どちらの測線にも両方のタイプが混在していた。このことは、中規模渦の働きによるCMWのメソスケールのサブダクションがかなり本質的であることを意味している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
授業等の学務や所属部局の管理業務等が忙しく、データ解析に十分な時間を割くことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度にあたる2019年度は授業の担当がないため、所属機関の了承を得て、1年間ハワイ大学海洋学部のBo Qiu教授のもとでサバティカルを取得することになった。Qiu教授とはこれまで10年近くにわたり黒潮続流域における水塊プロセスについて共同研究を実施してきており、Qiu教授のもとで1年間研究活動に専念することにより、研究進捗の遅れを取り戻す予定である。
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Causes of Carryover |
2018年4~5月に実施した新青丸KS-18-4航海の観測経費や論文の出版費用等について、所属機関の内部資金や他の外部資金を得ることができたので、基盤Cの使用を2019年度に延期した。残額の大部分は2019年度に行う上記サバティカルの出張旅費に充てる予定である。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Estimate of Fukushima-derived radiocaesium in the North Pacific Ocean in summer 20122018
Author(s)
Inomata, Y., M. Aoyama, T. Tsubono, D. Tsumune, Y. Kumamoto, H. Nagai, T. Yamagata, M. Kajino, T. Tanaka, T. Sekiyama, E. Oka, M. Yamada
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Journal Title
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry
Volume: 189
Pages: 1587-1596
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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