2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of New Style Resin Composites Using Hybrid Claster Fillers
Project/Area Number |
17K06069
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
西川 出 大阪工業大学, 工学部, 教授 (90189267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
脇 裕之 岩手大学, 理工学部, 教授 (30324825)
高橋 英和 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (90175430)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | コンポジットレジン / 疲労強度 / 摩耗特性 / フィラー / クラスター |
Outline of Annual Research Achievements |
疲労強度に及ぼすクラスターフィラーの配合割合の影響を調査した。その結果、クラスターフィラー10μmを80mass%配合したコンポジットレジンとクラスターフィラー2μmを80mass%配合したコンポジットレジンが高い疲労強度を示すことがわかった。前者のコンポジットレジンでは、多く配合させた大粒径のクラスターフィラーの内部をき裂が進展することにより、き裂進展抵抗が向上したため、試験片の疲労強度が高くなったものと考えられた。後者のコンポジットレジンでは、小さいフィラーを多く含んでおり、この小さなフィラーの比表面積が広いため、レジンとの接着面積も広くなり、これにより接着強度が向上したことに加え、高いアンカー効果も得られたため、疲労強度が高くなったものと考えられた。 耐摩耗性に及ぼすクラスターフィラーの配合割合の影響を調査した。その結果、最も高い耐摩耗性を示したコンポジットレジンはクラスターフィラー10μを80mass%配合したものであった。これは、先行研究で得られた結果と同様の結論であり、摩耗試験中大粒径フィラーを削り取るまでに長い時間を要したためと考えられた。次に高い耐摩耗性を示したコンポジットレジンはクラスターフィラー2μmを80mass%配合した配合割合であることがわかった。これは、小さい粒径を多く配合しているコンポジットレジンの摩耗面は凹凸の小さい面となり、表面形状が滑らかで、摩耗しにくい表面となったためと考えられた。また、本調査において総合的に高い強度を有するフィラー配合割合は、CF10:CF3.5:CF2 = 80:10:10で作成したコンポジットレジンであることがわかった。
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Research Products
(11 results)