2019 Fiscal Year Research-status Report
新たな「人に優しいモノづくり」の実現―ゴルフクラブの快適性推定式の提案―
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17K06124
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
竹原 昭一郎 上智大学, 理工学部, 教授 (20431819)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ゴルフ / 運動計測 / 官能評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,ゴルフクラブの快適性推定式の構築を目的とし,使用者に適したゴルフクラブを提示するための評価指標の構築のを目指した.人体の動作の観点から,個人内でのクラブの違いにおけるスイング動作のばらつきに着目し,主観による評価やパフォーマンスと比較することで,クラブ選びの評価指標の構築を目指した.運動計測実験では,モーションキャプチャカメラを使用し,複数のクラブを使用した際のスイング動作を測定し,弾道測定器によりクラブスピードやボールの弾道を計測した.また,同時に,論理的手順を踏み作成したアンケートにより,クラブに対する使用者の心理評価を測定した.また,ばらつきの算出では算出区間を任意に決定する必要があり,力学モデルを構築し,身体,クラブの角加速度,肩,手首の関節トルクを調べることで,ダウンスイング中の動作の特徴点を分析し,動作を分割することで決定した.これらにより算出した評価指標としての動作のばらつき,クラブスピード,弾道結果,および使用者のクラブに対する心理評価の関係について調べ,評価指標の有用性について検討した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
快適性推定式を求めることはできなかったが,一般的なアマチュアプレイヤが認識しているクラブの良さとパフォーマンスには乖離があることがわかったため,本研究の指標構築が有用であることがしめせた.
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Strategy for Future Research Activity |
ここまでで得られた検討項目をクラブを増やすことと被験者を増やすことで分析データの増加をめざす.
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Causes of Carryover |
研究成果をまとめるまでに時間がかかり,発表する予定の国際会議が2020年になったため
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