2017 Fiscal Year Research-status Report
界面適合格子(直交格子積み上げ法)を用いた移動境界流れに対する3相系LBMの開発
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17K06155
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
稲室 隆二 京都大学, 工学研究科, 教授 (20263113)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 流体工学 / 数値流体力学 / 格子ボルツマン法 |
Outline of Annual Research Achievements |
① 3相系LBMをBCMのフレームワーク上に実装する 先行研究で開発した3相系LBMは,基本的には全領域で同じ立方体格子を用いるため,界面から離れた領域では必要以上の計算負荷がかかるため,さらなる計算効率の向上を計る必要がある.そこで,本研究では,先行研究で開発した3相系LBMを界面適合格子法の一つである直交格子積み上げ法(BCM)のフレームワーク上に実装し,並列化効率および計算効率の良い数値計算法を開発した. BCMとは,計算領域を図2に示すように多数のCubeと呼ばれる計算単位に分割し,そのCubeをCellと呼ばれる同じ格子数の立方体格子に分割して,計算を進める解適合格子作成法の一つである.様々な大きさのCubeを用いることにより,界面や物体近傍は細かい格子で,遠方では粗い格子で計算することができる.また,1つのCube内での格子数が等しいので,計算負荷はすべてのCubeで等しくなるため,並列計算に適している.一方,3相系LBMも立方体格子上で計算を実行するスキームである.したがって,BCMは3相系LBMと相性が良い解適合格子法と考えられる.H29年度では,3相系LBMを界面適合格子法の一つであるBCMのフレームワーク上に実装した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要に記述した通り,H29年度の研究実施計画はほぼ達成できた.
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Strategy for Future Research Activity |
今後,このままH30年度以降の研究実施計画を進める予定である.
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Causes of Carryover |
CPUボード等の価格変動のため,物品費の使用が計画より少なかった.剰余分はH30年度の物品費と合わせて有効に使用する計画である.
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Research Products
(4 results)