2019 Fiscal Year Annual Research Report
BDF Synthesis based on Environmentally Conscious Ultrasonic Irradiation Method and Discussion on NOx Reduction Technology
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17K06213
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Research Institution | Shizuoka Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
十朱 寧 静岡理工科大学, 理工学部, 教授 (60288404)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | BDF合成 / 超音波照射 / 固体触媒 / 燃焼 / 排気ガス濃度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,これまでの研究成果をもとに,液体のアルカリ性触媒の代わりに,水洗を必要としない固体触媒を用いる超音波BDF合成法の提案 と検証を目的とするものである。研究では,まず,様々なゼオライトとイオン交換樹脂を用いて塩基性を向上させる調製及び塩基性活性の比較を検証した。続いて調製された固体触媒用いて、バージンオイル、廃食油、ヤトロファ油をそれぞれ原料とし、回分式BDFと量産化に適する循環型BDF合成を実施した。また。ゼオライトを長期使用による触媒の被毒を調査した。このほか、BDFの物性値、たとえば、粘度、密度、流動点などを調査した。特に、酸化防止剤の投入によりBDFの酸化特性を調査した。最後に、BDFを燃料とし、本学に設置した小型ディーゼルエンジンや中国の江蘇大学に設置した実機エンジンを用いて動力特性および排ガス濃度を測定した。一連の実験の結果、下記のような結論をえた。(1)調整したゼオライト(A5)を用いるBDF合成の生成率が63%に達したが、廃食油やヤトロファ油のBDF合成率が低かった;(2)ゼオライトを長く使うと、触媒触媒被毒の現象が生じ、触媒としての性能が低下することを確認した;(3)測定した物性値からは、本方法で合成したBDFが燃料の性能を満たしている;(4)燃焼実験では、燃料の種類にもかかわらす、得られた熱効率はおよそ15%であった。熱効率の値に大きな差が見られなかったことからBDFは軽油の代替燃料として十 分に実用できる範囲だと考えられる。また、全負荷の条件でBDF(B30)使用時のHC濃度が2ppm、CO濃度が20ppm、NOx濃度が360ppm、黒煙濃度が1.3/FSNにそれぞれになったことが分かった。
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Research Products
(14 results)