2019 Fiscal Year Research-status Report
シームレス双方向伝送で疑似並列接続できるシングルエンデッド式ワイヤレス給電装置
Project/Area Number |
17K06325
|
Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
大森 英樹 大阪工業大学, 工学部, 教授 (20613681)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | パワーエレクトロニクス / ワイヤレス / 非接触 / インバータ / コンバータ / V2H / EV / 充電 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和1年度はシームレス双方向伝送できるワイヤレスV2XシステムとしてEVやPHVと平準化システムのDCバスを接続して運用した場合の自律協調運転や安定性などについて検証、またワイヤレスV2XシステムとしてEVへの実車搭載の試作を行うとともに、装置のEMI(電磁妨害)の評価と対策、およびパワー半導体の性能と信頼性などを確立する予定であった。以上の3年間の研究で,シームレス双方向伝送で疑似並列接続できるシングルエンデッド式ワイヤレス給電装置を実現し、新しい動作原理の給電方式を提供することができ、その結果,複数のEVやPHVと平準化システムを、幅広いユーザーが手間なく駐停車の度に自動接続でき、必要な電力の相互融通が図れる小形低コストのワイヤレスV2Xシステムが得られるので、自然エネルギー発電の平準化や電力消費負荷の平準化を拡大して脱炭素社会と電力コストの抑制に貢献することが期待できる。 しかし、研究代表者の病気入院(2019年10月~2020年1月)により大幅な計画遅延を生じ実施したのはパワー半導体の性能と信頼性の確立にとどまった。学会発表、特許出願などには一定の成果があったものの、かかる事態に鑑み、補助事業期間延長の承認を受け、令和2年度の研究活動により当初の研究計画を完遂することとした。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者の病気入院(2019年10月~2020年1月)により大幅な計画遅延を生じ実施したのはパワー半導体の性能と信頼性の確立にとどまった。 尚、かかる事態に鑑み、補助事業期間延長の承認を受け、令和2年度の研究活動により当初の研究計画を完遂することとしている。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和2年度はシームレス双方向伝送できるワイヤレスV2Xシステムとして複数のEVやPHVと平準化システムのDCバスを接続して運用した場合の自律協調運転や安定性などについて検証する。またワイヤレスV2XシステムとしてEVへの実車搭載の試作を行うとともに、装体の性能と信頼性を確立する。加えて発電平準化や負荷平準化の運用、また自律協調運転による安定性など応用上の課題を検証する。 以上の4年間の研究で,シームレス双方向伝送で疑似並列接続できるシングルエンデッド式ワイヤレス給電装置を実現し、新しい動作原理の給電方式を提供することができる。その結果,複数のEVやPHVと平準化システムを、幅広いユーザーが手間なく駐停車の度に自動接続でき、必要な電力の相互融通が図れる小形低コストのワイヤレスV2Xシステムが得られるので、自然エネルギー発電の平準化や電力消費負荷の平準化を拡大して脱炭素社会と電力コストの抑制に貢献することが期待できる。
|
Causes of Carryover |
研究代表者が病気により2019年10月から2020年1月まで入院および自宅療養を必要としため、令和元年度に計画していた研究に大きな遅延が生じました。そこで補助事業期間を延長し、遅延した部分に取り組み当初の研究計画を完遂したいと思います。
|