2019 Fiscal Year Annual Research Report
Quality Improvement of Natural Data for Security by Controling Initial State
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17K06404
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
篠原 尋史 早稲田大学, 理工学術院(情報生産システム研究科・センター), 特任教授 (50531810)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | PUF / TRNG / 乱数 / ビットエラー率 / ホットエレクトロン注入 / ハードウェアセキュリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
PUFでは目標以上の性能を、TRNGでは目標性能をそれぞれ達成した。 PUFでは、新規な8TハイブリッドSRAM PUFを開発し、これにホットエレクトロン注入によるミスマッチ強化を行った。12分のホットエレクトロン注入の結果、電源電圧0.5V~0.7Vかつ周囲温度-40℃~120℃の広い動作範囲でエラーゼロを達成した。更に、21年相当の加速エージング試験でもエラーが観測されず、信頼性も確認された。次測定で1bitエラー発生したと仮定した悲観的ビットエラー率は1E-7。また消費エネルギーは2.08fF/bitで、世界最小クラスである。なお、エラーゼロなので、当初予定の軽量ECCは不要となった。 TRNGでは、ラッチベースTRNGの16セルから0.8V~1.5Vの広い電源電圧範囲で0.30bit以上の平均エントロピーを得た。 TRNG出力から高品質乱数を抽出する軽量混ぜ合わせ論理では、改良8bitフォンノイマン+Waitingアルゴリズム(VN_8W)の論理簡略化と低エネルギー設計を行った。出力効率は62.2%で、130nm CMOSでゲートカウント381GE、エネルギー3.12pJ/bitとなり、先行研究よりも出力効率が高くエネルギーも小さい結果が得られた、 ラッチベースTRNGの成果と組み合わせると、生TRNG出力6bitから生成される高品質乱数は1.12bitとなり、目標の1bitを達成した。
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