2020 Fiscal Year Annual Research Report
An Information-theoretic secured 5G mobile communications system utilizing physical layer security
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17K06423
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
高野 泰洋 神戸大学, 工学研究科, 助教 (70782746)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | Physical layer security / Secure transmission / Channel reciprocity / SLNR / MMSE / Subspace method |
Outline of Annual Research Achievements |
MIMO-Multiple Eavesdroppers (ME) 環境でのセキュア伝送に関する研究成果が 国際会議IEEE Globecom 2020にて採択された.本研究テーマでは,IoTシステムでの新たなセキュア伝送法を提案しその有効性を検証した.具体的には,以下2つの課題を検討した:1)限られたバッテリー制約のため,従来の移動体通信システムに比べ,多くのIoTシステムでは長い送信間隔が想定される.チャネル・レシプロシティ精度の劣化を招きうるこの想定下では,特定ユーザのみへの情報伝達を目指すセキュア伝送が困難になること.2) Secrecy Capacity最大化規範に基づく従来のセキュア伝送法は,受信機においてチャネル推定と等化処理を想定していた.しかし,高度な受信技術が実行困難な低コストなIoTセンサ端末に対して,セキュア伝送の実現性はまだ十分に検討されていなかった.これらの課題の解決策として,本研究はこれまで検討してきたSubspace法に基づくチャネル推定技術を応用し,Joint SLNR-MMSE規範を提案し,その有効性を計算機シミュレーションにより検証した.
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