2018 Fiscal Year Research-status Report
IoTにおける安全なWebインタフェースおよび高効率なデータ配信方式に関する研究
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17K06440
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
笹瀬 巌 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (00187139)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 悪性アプリ検知 / セキュリティ / 車車間通信 / センサ / 図書館利用状況 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. Androidの悪性アプリの検知方式として、Inter-Component Communicationに着目した方式が注目されているが、相互特徴間で相関の強い特徴を除くため、検知に有用な特徴まで除去しうるという問題が存在した。そこで、特徴の良性と悪性での出現率の比率に基づいて、一方に頻出する有用な特徴を選択し、さらに、出現率の差も用いる方式を提案し、実データセットを用いたシミュレーションにより、提案方式の有効性を示した。
2.車車間通信において、隣接車両から送信される偽装情報を、周辺の車両密度を用いて検知する方式があるが、周辺車両から受信した車両密度を正しく検証することができない。そこで、車々間通信における通信範囲の重複を用いた、偽装車両密度情報の検知手法を提案した。提案方式は、隣接車両周辺の車両数を、受信した車両密度を用いて計算するため、自身の通信範囲外に多くの車両が存在する場合、受信した車両密度が嘘であると検知できる。コンピュータシミュレーションによって、提案手法が従来手法の検知率を向上できることを示した。
3.大学図書館では、貸出ログや入館ログといった利用データを用いて、図書館利用者の行動やニーズを分析し、サービス改善に繋げることはこれまでも行われてきたが、それらのデータからでは、施設の空席情報や滞在時間,館内での利用者の行動など、可視化できていない部分も多い。そこで、種々のIoT (Internet of Things) デバイスを用いて、慶應義塾大学理工学メディアセンターにおける利用状況把握の実証実験を行い、利用者の資料探索行動に焦点を当て、BLE (Bluetooth Low Energy) ビーコンと専用スマートフォンを活用した資料探索時の行動、移動軌跡を推定する手法について検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画書に記載した研究内容に従って、順調に研究成果を挙げており、成果は、論文誌4編、国際会議7編、研究会6編として報告を行った。また、種々のIoT (Internet of Things) デバイスを用いて、慶應義塾大学理工学メディアセンターにおける利用状況把握の実証実験を行い、利用者の資料探索行動に焦点を当て、BLE (Bluetooth Low Energy) ビーコンと専用スマートフォンを活用した資料探索時の行動、移動軌跡を推定する手法についても検討した。
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Strategy for Future Research Activity |
31年度も、研究目的で記載したサブテーマ、および、図書館での種々のIoT (Internet of Things) デバイスを用いて、慶應義塾大学理工学メディアセンターにおける利用状況把握の実証実験を継続して行い、Webインターフェースのセキュリティとプライバシーの確保と、効率的なデータ配信方式のサブテーマの研究成果を適宜組み合わせて、研究成果がよりあがるように努める。
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Causes of Carryover |
物品費と謝金の支出が、計画より少なかったため、148.657円の助成金を翌年度に繰り越し、米年度分として請求した助成金と合わせて、計画に従って有効に利用する。
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Research Products
(20 results)