Outline of Annual Research Achievements |
1.パケットを暗号化する悪性Androidアプリを検知するために, SSLサーバ証明書の認証レベルに着目した悪性 Android アプリ検知手法を提案した. さらに, より正確な特徴を取得するために, 悪性アプリは悪性の動作に関連する権限を必ず要求することから, アプリが要求する権限を基にした重みを導入した. 実データを用いた特性評価により, 提案方式は 92.7% の正解率を達成でき, 暗号化されたパケットおよび従来方式が検知できない89個の悪性アプリに対応可能であることを示した. 2. 色相を利用して自動的に検知範囲を拡大可能なフィッシングサイト検知法を提案した. 提案方式は, データベースに登録されている検知済みPWSと似た色相を持つサイトを登録済みのPWSの亜種として検知し, データベースに追加することで, 検知範囲を拡大する. また, 既知のPWSの色相と類似した色相を持つ正規サイトが誤検知されるのを抑制するため, 色相情報の中でも使用される色の組み合わせが正規サイトとPWSの間で異なることを利用する. シミュレーションにより, 検知されたPWSの増加に伴い検知性能を向上させることが可能であることを示した. 3. 経路構築法RPLが, センサの観測データを収集する経路を作成する際に, 同時に, ネットワーク構造を収集することで省電力化を実現する, コード配布方式を提案した. 事前にネットワーク構造を収集することにより, 配布対象のセンサのリストの送信のみで, 省電力な経路を特定することが可能となり, 制御メッセージに起因した消費電力の削減が可能となる. シミュレーション結果より, 提案方式は, 従来方式と比べ最大50%の送信回数の削減が可能であることを示した.
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