2019 Fiscal Year Annual Research Report
Research and Development for Location-based Communication System Available in Various Situations
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17K06441
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| Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
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Principal Investigator |
三好 匠 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (40318861)
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| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | ネットワーク / P2P / 位置依存型 / 位置情報サービス / 国際共同研究 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では，ユーザの周辺に存在する端末と位置情報に基づいたグループを構成して通信を行う位置依存形P2P通信方式の開発を行ってきた．最終年度である2019年度は，これまで検討を重ねてきた位置依存形通信基盤の拡張可能性と適用可能性を改善し，より広い範囲での位置依存形通信の実現を目指した．
拡張可能性を改善するため，端末情報管理サーバ（以下管理サーバ）の負荷分散方式についての継続検討を行った．具体的には，利用者数が変化した場合のサーバ負荷の分析や，複数サーバを利用した場合の間通信量の分析を行うとともに，クラウド・エッジコンピューティングを利用した場合の自律的サーバ負荷分散方式を提案した．実際の端末と同じ通信を発生させる数十～数百台の仮想端末を利用して，提案手法の動作検証を実施した．
次に，適用可能性の改善を目指して，端末検索方式に関する拡張を行った．これまでは端末間の距離のみを利用して周辺端末を検索していたが，地理情報サービス（GIS）を併用する手法を提案した．提案手法により，利用者は距離による検索と同時に，市区町村名や河川名，会社名などのGIS属性名称を利用して検索領域を設定することが可能となり，より複雑で柔軟なアプリケーションの実現が可能となった．また，車車間通信や歩者間通信での利用を想定した場合の通信方式の拡張と，パラメータ分析などについても実施した．
本研究では，2017年度からの研究期間で，位置依存形P2P通信基盤の開発と実装，端末情報サーバの負荷分散方式の検討，周辺端末検索機能の拡張を実施するとともに，提案する通信基盤を利用したさまざまなアプリケーションの考案と実装評価を行った．提案技術の応用範囲は広く，ユーザを中心とした近接ネットワークを容易に実現する基盤技術として，今後の活用が期待できる．研究期間終了後も更なる検討を進めたいと考えている．
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